経堂駅周辺のおすすめカフェ5店
小田急線 急行停車駅の経堂駅は、都心への利便性も良く、駅前には商業施設があり、賑やかな商店街も広がり、大変住みやすい街です。
世田谷区の中でも洗練された憧れの地でもあり、駅から少し離れると緑豊かな公園や高級住宅街が広がり、著名人も多く住んでいると言います。
近くには大学もあり、経堂駅周辺にはお洒落なカフェが沢山あります。
今回は、経堂駅周辺のカフェを厳選して5つピックアップして、おいしいドリンクやスイーツをいただいてきましたのでレポートします。
ホットケーキ つるばみ舎
経堂駅北口から歩いて3分ほどの路地に入ったマンションの1階にあるホットケーキ専門カフェが、「ホットケーキ つるばみ舎」です。
夕方近くに訪ねた一日目は、私の前のお客さんで粉がなくなり、終了してしまいました。
「つるばみ舎」は朝11時に開店し、17時30分がラストオーダーで、その前でも売り切れ次第終了してしまうのです。
どうやら、甘く見ていたようです。
そうなるとがぜん闘志がわいてきます。
開店前に並ばなければということで、平日の10時30分に並んだところ、またしても長蛇の列です。
春春休み中だったこともあり、普段ならば学校へ行っているはずの女子達も列に加わっていたので、いつにも増して混んでいます。
それでも何とか第一陣に加わりたいと願いながら、花冷えの路地で順番を待っていると、いよいよ11時の開店時刻となりました。
ところが、またしても私の前で満席になってしまいました(笑)
パンケーキは焼きあがるのに時間がかかりますから、ここから1時間は待たなければなりません。
名前と連絡先を書き、メニュー表を見て外に設置された椅子に座って待つことにしました。
お一人様だった私は、特にやることもなく座っていると、体が冷えてしまったので、駅近くのカフェで待つことにしました。
お昼の12時を回った頃、待ちに待った連絡が来て、ようやく入店することが出来ました。
甘く香ばしい香りに包まれた店内は、入口右手と左奥に古くから日本の山々に自生するケンポナシという木でできた一枚板のカウンターがあります。
また、右手に並べられたテーブルは生きた化石とも言われる起源が古い桂の木でできているそうです。
白い壁には、植樹が趣味だと言うオーナーご夫妻の山林に自生している花々や、木々の写真が飾られ、木の温もりと共に癒されるやさしい空間になっています。
奥のカウンターの端の席に通されました。
カウンターの中は、オープンキッチンになっていて、店員さん達が、満席の店内の注文を忙しそうにこなしています。
「つるばみ舎」のオーナーは、かつて、神田にあった「万惣フルーツパーラー」で働いていたそうです。
「万惣フルーツパーラー」は、ホットケーキが大好きだった作家の池波正太郎が、子供の頃から通っていたと言われる名店です。
「つるばみ舎」では、名店の味を受け継ぎ、店主のオリジナリティーが加わり、王道のパンケーキを楽しむことが出来ます。
ホットケーキの生地は、濃厚な風味となめらかでコクのある旨みが凝縮された、茨城県の奥久慈卵をふんだんに使用しています。
その日の状態などによって調整される火加減や、日々の創意や細やかな工夫によってじっくりと焼きあがる人気のホットケーキです。
ホットケーキは、一枚から注文が出来ます。
私は2枚に生クリームと、ポークウインナーをつけてもらいました。
トッピングには、アイスクリームや自家製ジャム、つぶあん、フルーツ、バナナチョコクリームなどがあります。
甘いものをいただくと、しょっぱい物がいただきたくなりますよね。
そんな気持に答えるように、トッピングの中には、ポークウインナーや、クリーミーマッシュポテトがあので、とてもありがたいです。
オープン前から並び、着席してから20分、2時間以上を経て、出てきたホットケーキがこちらです。
一緒に注文したカフェラテも、大きなカップに注がれ、パンケーキと共にゆっくり楽しめそうです。
こんがりと美しい褐色に焼きあがっています。
中央にはどんぐりの焼き印がとても可愛らしく、和ませてくれます。
店名の「つるばみ」は、「どんぐり」の古名だそうです。
今何かと話題の万葉集にも「つるばみ」を詠った句が六首あるそうです。
無塩バターを塗ると、バターがスーっと溶け、生地の卵の香りと絡まります。
壺に入った自家製メイプルシロップと、生クリームをかけていただきます。
こんがりとした表面、中身はしっとりとしていて、昔懐かしいホットケーキながら、とってもコクがあり小麦の風味が染みわたります。
ホットケーキって意外と淡白で、シロップやバターやトッピングで誤魔化されていることって多々あるのですが、こちらのホットケーキは違います。
シンプルな中に、店主の日々の積み重ねが伝わってきます。
人気店だけありますね。
憎らしい程じらされましたが、待った甲斐がありました。
あっという間に2枚頂けてしまいました。軽めで美味しいので食べ進んでしまうのです。
自家製のメイプルシロップも程よい甘さで、ホットケーキのわき役に徹しながらも、うまくコクを引き出しています。新鮮な生クリームも甘さ控えめで言い仕事をしてくれます。
また、お口直しのポークウィンナーの変化が加わると、更に拍車がかかります。
お店が混んでいなければ、もう一枚追加したい気持ちをなだめた大満足のお味でした。
店内は、若い女性客が圧倒的に多く、子供連れのママさん達も安心して楽しんでいらっしゃいます。
ホットケーキも人気ですが、フルーツサンド゙や、卵サンドイッチも好評で、沢山の方が注文していました。
次回は、ホットケーキの限界までふんだんに卵が詰め込まれた卵サンドをいただきに来店しようと計画中です。
フワトロ系のパンケーキも良いですが、王道のホットケーキが楽しめる、一押しの「 つるばみ舎 」で是非堪能してみてください。
<カフェ情報>
ホットケーキ つるばみ舎
東京都世田谷区宮坂3-9-4 アルカディア経堂 1F
経堂駅から徒歩すぐ
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13190110/
クルミ堂
経堂駅北口を出て、すずらん通りを7分程進んでいくと、コーヒー豆を販売しているお店の脇に古びた狭い幅の急な階段があります。
その階段の脇に見落としてしまうような小さな木の目印を見つけたら、そこが「クルミ堂」です。
階段を昇っていくと、古びた扉があります。
扉の引き戸を開けると、こじんまりとした家庭的な優しい雰囲気のカフェが広がっていました。
入口右側に、手作りのスコーンや焼き菓子、美味しそうなマフィンが並べられ、テイクアウトも出来ます。また、色鮮やかなアフリカの生地で作られた雑貨も販売されています。
レトロな木のテーブルや椅子が並び、押し入れを生かしたテーブル席もあります。
白い壁に古い木の枠が映え、ガラスの傘を被った裸電球の照明が優しい灯りを放ちます。
窓にはすだれが下がり、麻のふんわりとしたカーテンがかかっています。
昭和の雰囲気を醸し出しながらも、とても可愛らしい雰囲気を持った不思議なカフェです。
私は奥の一人用のテーブルに腰をかけました。
「 クルミ堂 」は、マフィンを中心に手作りの焼き菓子や人気のプリンがいただける、狭いながらもゆったりと落ち着ける人気のカフェです。
テーブルの上にはドリンクメニューが置かれ、コーヒーや紅茶をはじめ、ほうじ茶やよもぎ茶などが並びます。
入口にある黒板にスィーツメニューが書かれています。
いちごカスタード、甘夏クリームチーズ、レモンカスタードなどの7種類のマフィンやキャラメルさつま芋などの3種類のスコーン、シフォンケーキやプリンなどがあります。
私は人気のレトロプリンと、月桃ブレンド茶を注文してみました。
プリンと、懐かしい急須に淹れられたお茶が運ばれてきました。
レトロなアルミの器に、入った昔懐かしいプリンのお目見えです。
カラメルシロップがたっぷりかかっています。
プリンは驚くほどに甘さが控えめです。
濃厚なプリンが好きな方には少し物足りないかもしれませんが、卵の味と香りがしっかりと残ります。
サラサラタイプのカラメルの苦みと甘みがゆるく絡み合い、プリンにしっかり染み込んでいます。ほのかにブランデーの香りが抜けていく。大人のプリンです。
SNSで人気だそうで、お客様の半数はプリンをいただいていました。
月桃ブレンドは、沖縄の薬草である月桃と緑茶をブレンドしたお茶です。
大きな急須から注ぐ湯のみ茶碗は木でできていてとっても軽いです。
スパイシーな香りと甘みがあり、緑茶の苦みと調和した美味しいお茶でした。
お茶うけにチョコレートのラスクが添えられ、とても美味しかったので、テイクアウトに購入しました。
小さいお子様がいる若いママさんが一人で切り盛りしているカフェで、時々お子様がお手伝いに来るそうです。
ママさんオーナーの感じのよい優しい笑顔か、お客様を和ませてくれます。
店内には何人もお客様が見えましたが、満席だったので、皆さんマフィンやスコーンをテイクアウトされて帰って行きました。
すだれの隙間から入る午後の日差し、麻のカーテンから染み込んでくる自然光、心地よい音量で流れるトランペットが奏でるジャズの調べ。
初めて訪れたようには思えないくらい、自分がしっくりしていることに誰もが気づくはずです。そもそも改めて気づく必要もないのかもしれません。
それほどに、自然と体が馴染んでしまうのです。
若い女性の二人組や、若いカップル、じっくり一人で読書を楽しむ女性客。
随所に展開している大型チェーンには決して真似することが出来ない空間がここにあります。
誰もが通り過ぎてしまうような、小さな目印に引きつけられて、きっと急な階段を昇ってここに来てしまう気がします。
経堂で一押しの隠れ屋的なカフェです。
<カフェ情報>
クルミ堂
東京都世田谷区宮坂3-45-2 2F
経堂駅から徒歩8分
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13117157/
アナモカフェ
経堂駅からコルテを過ぎて千歳船橋方面へ進んで行くと、右側に見えてくる小さなカフェが「アナモカフェ」です。
お店の外観は、映画のセットに出てくるような、古めかしくてレトロな感じです。
そんな佇まいの「アナモカフェ」のアナモとは、映画で使うレンズ「アナモフィック」からつけられたそうです。
白黒の映画を撮っている時代からあるレンズで、今でもカメラマンに好まれているそうです。
そんなレンズの先にあるカフェはどんな感じなのかワクワク感を楽しんでもらいたいと言ったお店のコンセプト通り、ペンキが剥げた味のある木のドアの先を、しっかりと焼きつけたいと思います。
店内はとても小さくて、「ああ来てよかった。」と、なんだかほっとする温かみのある空気を感じます。
4人席の木の古いテーブルが2つ、2人席が1つ並べられ、入口を背にして左側にカウンターがあり、奥が厨房になっています。
素朴な木枠のすりガラスからは、やさしい自然光がこぼれ、吊り下げられた電球からは、赤みがかった穏やかなオレンジ色の灯りが店内を包んでいます。
カウンターの上には、様々なメニューが書きこまれている黒板が掲げられています。
「アラモカフェ」は、かき氷好きな方達は知る人ぞ知る、一年を通して美味しいかき氷がいただける人気のカフェです。
アボカドクルミメープルミルクや、かぼちゃメープルなどの変わり種も人気です。
また、ランチに訪れるお客様も多く、カレーやオムライスの評判も良いです。
手作りスィーツは、フレンチトーストやチーズケーキやシフォンケーキなどが楽しめます。
ドリンクメニューも充実していて、浅煎りや深煎りコーヒーからラテや、紅茶など種類も豊富です。
入口脇の黒板に書かれている本日のスィーツメニューから気になった、アボカドとくるみのチーズケーキと、春限定の桜ラテを注文してみました。
優しそうな女性オーナーが応対してくださり、お店の雰囲気に合ってとても良い印象を受けました。
運ばれてきたのがこちらです。
淡い緑色をしたチーズケーキと、桜のつぼみがのったラテです。
グリーン系は、ほうれん草や抹茶ならわかりますが、アボカドが入っているスイーツは初めてです。
濃厚なクリームチーズに、たんぱくながらも、ピスタチオのような香ばしさを感じるアボカドのお味と上手く調和した美味しいケーキです。
まったりとしたチーズと熟したアボカドのねっとりとした食感ですから、合わないわけがありません。ミルクっぽい風味もあって酸味も甘さも絶妙でした。
桜のラテは大きなカップにたっぷり入っています。ふわっと桜の葉が風に乗って舞い散るような香りがします。
桜のリキュールが効いて、甘くてやさしいお味です。
この時期限定の花満開を味わうことができました。
3人組の若い女性のお客様が楽しそうにランチを頂いていた春の昼下がりは、アナモレンズを通して、やさしい雰囲気に包まれ、他愛もない話しや、あたり前のように美味しいと感じる何気ない日常を、静かに映し出していました。
味のあるとても素敵な隠れ屋的なカフェです。
経堂に来たら是非、お立ち寄りください。
<カフェ情報>
アナモカフェ
東京都世田谷区経堂2-20-1
経堂駅から徒歩数分
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13154423/
ICHIMAN(イチマン)
経堂駅北口から、すずらん通りに入ってすぐの右側にある白いお洒落な外観のカフェが、「ICHIMAN(イチマン 」です。
「イチマン」は、自社農園で収穫された果物を独自の製法で調理し、目にも楽しいスィーツを提供してくれる、フルーツパーラーです。
左側にガラスのショーケースに入れられたフルーツをふんだんに使用したケーキが並べられています。
色鮮やかなスィーツが、キラキラとまるで宝石のようにオーラを放っています。
店内は奥行きがあり、奥がイートインスペースになります。
お店のデザインは、ロールケーキをイメージして造られたとのことで、天井部分がアールになっていて、まるでロールケーキのトンネルのようです。
左側のカウンター席の奥は、壁に沿って2人席が5つ並んでいます。
染み一つない白い壁の中段よりやや下は、薄いグレイに塗られ、敢えて同色系にしているコントラストがとても素敵です。
フルーツパーラーだけあって、メニューにはフルーツをふんだんに使用した、スィーツが並びます。
季節のフルーツのロールケーキや、タルト、フルーツサンドイッチや、フルーツとソフトクリームがたっぷり入った各種パフェなどがあり、迷います。
今回は、フルッタロールケーキとフレーバーティーの中から1001ナイトを選んでみました。
大きくカットされたバナナ、キーウィ、マンゴー、いちごが、たっぷり入った生クリームをマンゴー、メロン、いちご、キーウィがスライスコーティングされたスポンジがふんわりと包んでいます。
見た目も色とりどりの美しいフルーツのロールケーキです。
しっとりと柔らかいスポンジ生地に、コーティングされたスィーツの甘味と酸味が加わり、甘さ控えめなフレッシュ生クリームがからまります。
大きくカットされた主役のフルーツ達の甘さを際立たせ、熟した果実のフレッシュな甘みがお口の中を包み込みます。
フルーツの一番美味しいタイミングにつくられているのがわかる、見た目も芸術的なロールケーキです。
生地が軽いので、カットされたものではなく1本丸ごといただきたくなる衝動にかられることは間違いないです。
甘い香りのエキゾチックな味わいのフレーバーティーをいただきながら、幸せなティータイムを過ごすことができました。
店内には、小さな子供を連れた若いママさんや、経堂マダムらしき女性らがスィーツサンドやパフェを楽しまれていました。
テイクアウトでスィーツを買いに来られるお客様も多く見受けられ、若い女性店員さんらが笑顔で接客しています。
「おいしい感動を記憶に残したい」といった店主のコンセプトが身をもって味わえるカフェです。お勧めします。
<カフェ情報>
ICHIMAN
東京都世田谷区宮坂3-18-2 エルマナビル 1F
経堂駅北口徒歩1分
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13153458/
豆腐ボウル
すずらん通りの「イチマン」の少し先の左手にあるカフェが、「豆腐ボウル」です。
「豆腐ボウル」は、お豆腐を使用したお料理やスィーツを楽しめるカフェです。入口にある、創作料理やスィーツのメニューが、期待を膨らませてくれます。
コンクリート打ちっぱなしの外観とは違って店内は、太い木の柱や梁がめぐらし、民芸風の雰囲気です。
奥に細長く、右側に厨房があり、左側に2人席が縦に3つ、4人席が1つ、奥に4人席が2つ並びます。
ヘルシーな創作料理も女性に人気ですが、スィーツメニューも充実しています。
豆乳アイスや、パフェ、豆乳しるこなど、どれも罪悪感なくたっぷりいただけそうです。
中でもピーナッツ豆腐が気になったので、ピーナッツ豆腐パフェと、紅茶のセットを注文してみました。
ピーナッツ豆腐の上にたっぷり小豆と生クリームがかかっています。
お豆腐自体に甘みはありませんが、食感はとろっとしていて、香ばしいピーナッツが広がり、それだけで美味しくいただけます。
ソフトクリームと小豆の甘さにも良く合って、お豆腐だけにとても健康的なスィーツです。
単独でも、お醤油をかけても美味しいと思います。
お豆腐のスィーツと言えば豆花ですが、「豆腐ボウル」のピーナッツ豆腐パフェも侮れません。紅茶と共に、和の雰囲気を楽しみながらゆっくり味わう事が出来ました。
いつもは女性客が多いと言いますが、今日はお一人様の男性のお客様が3人、遅めのランチを味わっていらっしゃいました。
とても感じの良い女性の店主が一人で切り盛りされていて、とっても美味しかったと告げると、嬉しそうに微笑んでいたのが印象的でした。
お豆腐ならダイエット中の方でも楽しめます。
良いお店を見つけました、これからランチにも通おうと思っています。
<カフェ情報>
豆腐ボウル
東京都世田谷区経堂2-10-10
経堂駅から徒歩数分
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13184622/
経堂駅周辺には、商業施設によくある有名店や、チェーン店のカフェではなく、個人経営の穴場的、隠れ屋的なお洒落なカフェが多く点在しています。
今後も経堂駅周辺を、自由気ままに廻ってみようと思います。