四ツ谷駅周辺カフェ おすすめ5選
JR中央線、東京メトロが乗り入れている四ツ谷駅は、上智大学のキャンパスや、各国の王や賓客を接遇する迎賓館も至近距離にあります。
オフィス街や乗換駅的なイメージがありますが、大通りからそれるとそこには、お屋敷街が広がります。
四ツ谷駅前大開発事業も行われ、四ツ谷のランドマークとなる31階建ての多機能ビルが建設されています。今後益々期待が出来る四ツ谷駅周辺で、スィーツが美味しいカフェ5店をご紹介します。
カフェミクニズ
四ツ谷駅から外堀通りを迎賓館方面に向かって歩き、四谷見附公園側に進み、公園を横切り住宅街に入ります。脇の道に曲がった突き当りに見えてくる日本家屋を改造したカフェが、「カフェミクニズ」です。
「カフェミクニズ」は、フレンチの三國シェフが30年構想を練り、あたためてきたオープンカフェです。カフェの隣、お庭を挟んで、フレンチレストラン「オテル・ド・ミクニ」があります。
アプローチを通っていくと、通常のお家の引き戸をそのまま利用した、とても懐かしい入口が見えてきます。
中に入ると、靴は脱ぎませんが三和土があり、間口が広がり、木の梁や柱を生かした数寄屋造りの柔らかい空間が広がっていました。
左側に、スィーツが並べられたガラスケースがあり、正面には木の棚がありテイクアウトも出来ます。
正面にカフェスペースが広がり、左側の部屋にもカフェスペースがあります。
一段高くなった正面のカフェスペースは、木と革張りの椅子が品よく並べられています。
自然の木の持ち味を生かし、日本家屋の陰と影が上手く組み合わされた落ち着く空間は、日本ならではの伝統的な美です。
テーブル席の後ろの中庭には、見事な松の鉢植えが置かれています。古い木枠のガラス戸越しに見えるその風景を見るだけでも価値があります。
都会の一等地でありながら、大通りから入ったお屋敷街の中は、静かに寛げて、東京にいるのを忘れてしまうほど、清々しさに包まれています。
こちらのカフェは、ガトーショコラが人気で、本日はすでに売り切れていました。
ガトーショコラは焼かずに冷やし固めて作り、口の中に入れたら究極の口溶け感が味わえ、X JAPAN のTOSHIさんも大絶賛しているそうです。
但し、一日に販売できる数は、ホールならば5個、一切れだと24個と限定数が決まっています。11時から販売開始され整理券が配られます。
また、ランチも人気です。
日替わりのミニコースランチは、サラダ、スープ、パン、本日の惣菜、メインで、1380円、他にステーキランチは、2,680円です。立地や雰囲気を考えたらとってもリーズナブルだと思います。
スィーツは、ショーケースの中にある季節のケーキや、モンブランや、ショートケーキ、もちろん間に合えばガトーショコラもいただけます。
スィーツとセットならば、ドリンクは200円引きになります。美味しそうなスィーツを前に迷いましたが、見た目で清涼感があるゼリーにしてみました。
お花畑のお花をそっと摘んできたような、暑い夏にぴったりの涼し気なスィーツ、ヴェリーヌメロンカモミールのジュレです。
ヴェリーヌとは、日本でもここ最近よく見かけるようになった、グラスデザートの事です。
ガラス製の小さなグラスの中に、ふわっと緩い生クリームがお花の白い花びらを作り、中心にはオレンジピール、まるでカモミールの花が開いているようです。
とろっとスプーンが入ったグリーンの部分は、カモミールのぜりーです。
しっかりとした弾力があり、中にはメロンが入っています。あっさりとしていて、青リンゴの香りがほのかに広がります。
底にあるのは甘いブラマンジュです。カモミールのあっさりとした味わいに濃厚なバニラの風味が絡み合って、この季節にピッタリの涼を感じ癒される美味しいスィーツです。
そんなさわやかなスィーツには温かくすーっと抜けていく紅茶が良く合います。
店内の席数は18席、一人ランチを終えてゆっくりデザートを選んでいる女性のお客様や、ママ友らしき二人の女性、男女のカップルが、ゆっくり優雅にお茶とスィーツを楽しまれています。漏れ聞こえてくる会話もどこか品があり、違和感なくマッチします。
決して敷居が高いわけではありません。
駅から7分程歩きますが、駅近くの喧騒から離れて、是非ゆっくりティータイムをお楽しみください。
温かい接客をしてくれる女性店員さんや、黒服をきちんと着こなした男性店員さんが、気持ちの良い接客をしてくださいます。
居心地が良すぎて、同化したくなってしまいそうな大満足の行くカフェでした。次回はガトーショコラを味わいに、既に手帳に丸印を入れました。
<カフェ情報>
カフェミクニズ
東京都新宿区若葉1-18-6
JR中央線・総武線、東京メトロ丸の内線・南北線「四ツ谷」駅より徒歩7分
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13195041/
アントニオ
JR四ツ谷駅ビルAtreの2階にあるのが、イタリアンドルチェが楽しめるカフェ「アントニオ」です。
入店すると、左側のショーケースにイタリアンスィーツが並べられています。
右側には、赤い革張りの重厚な存在感のあるウェイティングのソファーが置かれています。こんな素敵なソファーなら、待つことも苦になりませんね。
間口があり、右に曲がると大きなガラス窓のフロアーが広がっています。
とても開放感があり、四谷の景色が目の前に飛び込んできます。
天井には赤いシャンデリア、ペパーミントグリーンのお洒落な柱や壁やテーブルには、統一された白いシェードランプがディスプレイされています。
都会的でゴージャスな雰囲気の中、柔らかさを醸し出す落ち着く素敵な空間です。
「アントニオ」は、70年も歴史のある南青山の本格的なイタリアンレストラン「 アントニオ 」のカフェ2号店として四ツ谷にオープンしました。
気軽にイタリアンドルチェを楽しむことが出来るカフェですが、南青山本店の本格的なお料理も日替わりで楽しむことが出来ます。
スィーツは、10種類以上、濃厚なチーズを味わえるリコッタチーズケーキや、アントニオプリン、オリジナルのイチゴのショートケーキ、タルト系やパンナコッタ、人気のティラミスなど、テイクアウトもできます。
ランチタイム後14時半から17時までがカフェタイムになり、その後はディナータイムとなります。
伺った時間は15時頃。
お洒落なマダムの2人連れが多く、他に若いカップルや、女性のお一人様、サラリーマン風の方もいらっしゃり、アイドルタイムの時間帯であるにも関わらず、程よく客席はうまっております。
その後も入れ替わり立ち代わり変化があり、人気店なのがよくわかります。
さて、数あるドルチェメニューの中から私が選んだのは、人気のあるティラミスです。
やはりイタリアンドルチェと言えば、ティラミスですよね。
ドリンクメニューも充実しています。こだわりのネルドリップコーヒーや、カフェラテ、エスプレッソや紅茶、フルーツのジュースやソフトドリンク、グラスワインやサングリアなども楽しめます。
ティラミスのお供なので、あっさりとしたカモミールブレンドにしてみました。
ティラミスとエスプレッソは、アントニオの初代オーナー、アントニオ・カンチェミ氏が日本に初めて紹介したのだそうです。
ティラミスは、ふわっと盛り付けられているものの、お皿いっぱいのかなりの量です。
ふんわりとマスカルポーネのクリームが溶け、お味は定番中の定番といったティラミスです。エスプレッソの濃厚さとあっさり目のクリーム、ココアパウダーの苦み、全てにおいて申し分のないお味でした。
もう随分昔に、ティラミスを生まれて初めていただいた時の感動が蘇ります。
あの時こんなにねっとりとした美味しいスィーツがあったのかと、感激したものです。その後一大ブームになったティラミスですが、まだまだ健在でありイタリアンドルチェの中では一番好きなスィーツです。
大き目のティーポットに淹れられたカモミールブレンドは、カップに2杯以上もあります。あっさりとしたカモミールブレンドの甘いさわやかな香りと、甘くて濃厚なティラミスと共に、ゆっくりたっぷり楽しめます。
高級店だけあって、店員さんのお客様の対応もしっかりしていて、居心地もとても良かったです。
次回はランチを楽しみたいと思います。
窓に広がる四ツ谷の景色を眺めながら、お洒落で素敵な空間で美味しいスィーツを楽しむことが出来ました。
自信を持ってお勧めできるカフェです。
<カフェ情報>
アントニオ アトレ四谷店
東京都新宿区四谷1-5-25 アトレ四谷 2F
四ツ谷駅から徒歩すぐ
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13138330/
ラ・プレシューズ
四ツ谷駅アトレの1階のフロアーは、いつも甘い香りで満たされています。
1階に構えている、スターバックスコーヒー、ベーカリーカフェPAULや、ゴディバ、和菓子の御成門などがスィーツの香りを放ちます。
その中でも一番と言ってよい人気店が、「ラ・プレシューズ」です。
入口付近には大きなガラスのショーケースがあり、まるでアート作品のようなスィーツが並べられ、テイクアウトできます。
カフェスペースは、厨房を囲むようにエル字型にカウンター席があり、スィーツとドリンクのセットが楽しめます。
天井も高く、奥は全面ガラス貼りで開放的なアトレの庭園が広がります。
カウンタースペースだけという狭い空間ですが、明るくて自然光が降り注ぎ気持ちの良いカフェスペースです。
こちらのおすすめのスィーツは、季節限定のずばり、モンブランです。
注文を聞いていから作るので、10分程かかるそうです。
また、フランスから直輸入したクリームチーズをふんだんに使用したフロマージュ、ダックワーズやフロランタンなどの焼き菓子もとっても美味しそうです。
スィーツだけではありません。
カフェスペースでは、モーニングやランチも楽しめ、キッシュやグラタンガレットのセットがあります。
スィーツメニューの中から、シシリアンと、アイスティーのセットを注文してみました。
若い笑顔の可愛らしい女性の店員さんが二人、カフェスペースとテイクアウトのスペースを担当しています。
運ばれてきたスィーツがこちらです。
ピスタチオが練りこまれた香ばしいダックワーズ生地に挟まれているのは、甘く香る白ワインムースです。中には酸味のきいた野いちごが入っています。
ピスタチオの濃厚なナッツ感を存分に味わえ、甘みが際立つ白ワインムースに野イチゴの酸っぱさが調和された大変満足のいく美味しいスイーツです。
「プレシューズ」は、フランス語で「大切なもの」という意味だそうです。大切なものをお届けしたいという旬の食材をふんだんに使用した、こだわりのスィーツを存分に楽しめました。
汗ばむ身体にベルガモットの香りを流しこみ、アイスティーと一緒に素敵な午後のティータイムでした。
テイクアウトでスィーツを買いに来られるお客様も多いですが、カフェスペースでゆっくり寛いでいる若いカップルや和装のご婦人など、カウンター席のみですが、みなさんゆったりと過ごされています。
2席空いていたお隣の席もあっという間に満席となりました。駅から直結しているので、夏の暑い日差しを浴びなくても極上のスィーツが楽しめます。
四ツ谷のお勧めのカフェです。
<カフェ情報>
ラ・プレシューズ 四谷店
東京都新宿区四谷1-5-25 アトレ四谷 1F
四ツ谷駅から徒歩すぐ
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13138331/
いーぐる
四ツ谷駅から新宿通りを四ツ谷三丁目方面に3分程歩いていくと、前方にトランペットの袖看板が見えてきます。
こちらのビルの地下1階にあるのが、ジャズ喫茶「 いーぐる 」です。
地下1階に続く階段の壁には、隙間が無い位、ジャスマンのポスターが貼られています。
ポスターを見ながら階段を降りていくと、シンプルな入口が見えてきます。
入口を開けると、大音量のジャズが聞こえてきます。
「いーぐる」は、1967年にジャズ評論家、執筆家としても活躍されている、後藤雅洋氏がオープンしたお店です。
当時後藤氏はまだ慶応大学の学生だったそうです。個人経営の喫茶店を長く経営していく事は大変難しい事です。特にジャズ喫茶といった特殊な形での運営にもかかわらず、一人のオーナーが50年以上も運営していることは、とても驚異な事と言われています。
多くのファンに支えられ、愛されているという事がよくわかります。
お店は奥行きがあり、右側に一段低くなるフロアーが奥に延び、左側にカウンターとオーディオ機器が置かれその奥にテーブル席が広がります。
若い男性の店員さんに案内され、お好きな席にどうぞと言われたので、オーディオールームのやや横の二人席に座りました。「 いーぐる 」は、おしゃべり禁止なのだそうです。
特に厳しくおしつけるというのではなく、ジャズ愛の共有の場としてマニアの方も、ジャズの初心者の方も温かく迎え入れファンを増やしてきたのです。
最も、かなりの大音量でジャズが流れているので、おしゃべりなんてできないと思います。じっくりジャズを聴いて楽しまれているお一人で来店されているお客様が多く見られました。
中央に鎮座しているオーディオ機器は、年代が違う様々なジャズの名曲を偏りなく聴かせるためにチューニングは大切で日々行っているそうです。
そんなジャズ喫茶にも美味しいスィーツがあります。
自家製チーズケーキが、ドリンクとセットで880円で楽しめるのです。
チーズケーキはうっすらと焼かれている物の、レアチーズケーキのようにあっさりさっぱりとした口当たりが優しいです。甘さも控えめのとても上品なお味です。
エスプレッソ用の特殊な製法で淹れられているコーヒーは、濃い目で苦みがありますが、スーッと後を惹かない後味の良いお味でした。
フードメニューもゴルゴンゾーラやアラビアータのパスタや、キッシュなども人気だそうです。昼間は美味しいコーヒーでじっくりジャスを聴き、夜はお酒を飲みながらジャズ好きのサラリーマン達がジャズを楽しみます。
今では大変貴重なジャズ喫茶です。
<カフェ情報>
いーぐる
東京都新宿区四谷1-8-6 ホリナカビル B1F
JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷駅」徒歩3分
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13012176/
Cafe SAWAYA(佐和屋)
四ツ谷駅から三栄町通りに出て四ツ谷三丁目方面へ6~7分歩いていくと、通りに面した左側に見えてくるのが、「Café SAWAYA」です。
お店の前には、置き看板が出ています。
カレーや、ナポリタンなど喫茶店特有の軽食メニューが写真やイラストで紹介されています。
お店は奥行きがあり、奥に細長く広がっています。
入口付近に四人席が2つ、左側にカウンター席、右側壁に沿って二人用のテーブルが10席、規則正しく並んでいます。
カウンター内には初老の寡黙なマスターがいらっしゃいます。
入口に近い禁煙席に座りました。
入口の窓から通りがよく見えて明るく開放感がありますが、奥の方のお席は暗い印象を持ちました。
煙草を吸っている方がいたので、奥のお席が喫煙席のようです。
こちらのカフェは、オープン以来手抜きはせず、お客様の注文をきいてからサイフォンで一杯づつドリップしているコーヒーが味わえます。
パスタやピザトーストやカレ―などは、ドリンクとセットで800円で味わえ本格的なコーヒーも楽しめるので物凄くお得感があります。
スィーツは、チーズケーキ、リンゴのタルト、黒糖きなこのロールケーキがあり、コーヒーか紅茶のセットで700円です。
気になったので、黒糖きなこのロールケーキとコーヒーのセットを注文しました。
やがてコポコポとコーヒーの香りがたちこめてきました。運ばれてきたスィーツは、意外と大きくずっしりとしています。
クリームは、黒糖独特の風味ときなこが混ざった和の風味が強く、中央に小豆がロールされています。
厚みのある黒糖が練りこまれたスポンジ生地も、ふわっと弾力がありとっても美味しかったです。スィーツにはあまり力を入れてないのではないかな?と勝手に思いこんでいましたが、そんなことはありませんでした。
軽めでコクのあるコーヒーに相性の良い和風の美味しいスィーツでした。
これなら、フードメニューも期待できそうですね。
お客様は常連さんが多いようで、慣れた様子で入店してくるお客様が多かったです。
煙草も吸えて美味しいコーヒーが飲めるので、ちょっとした商談や、涼をとるためサラリーマン風の方々が入店したり、お一人の女性のお客様がじっくり本を読みながらコーヒーを飲んでいる光景も見られました。
木目の柔らかい雰囲気の店内に香るコーヒーと紫煙、禁煙が叫ばれている昨今、貴重なお店です。
<カフェ情報>
cafe SAWAYA(佐和屋)
東京都新宿区三栄町6 小椋ビル 1F
四ツ谷駅から徒歩数分
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13076419/
四ツ谷の街は色々な表情があり、楽しく廻ることが出来ました。通り沿いには古くから愛されてきたカフェがそのままの形で存在し、一歩通りをそれると静かな住宅街が広がり、東京のど真ん中にいることを忘れるくらいの静寂がありました。
またゆっくり散策してみたいと思います。
その他、四ツ谷関連の記事をいくつか紹介しますね。