南千住駅周辺のカフェ おすすめ5選
「泪橋」・・・女子にはピンと来ないかも知れませんが男子には老若の区別なく有名な「なみだばし」、そうアニメの名作「あしたのジョー」!
そんな南千住の街も昨今では「つくばエキスプレス」の乗り入れや、新しい商業施設の進出でより整理された街へと進化しています。また比較的安価なホテル・旅館にはインバウンドの流れに乗って外国人客が押し寄せ、街をより活気づかせています。
人が集う所に必ず素敵カフェあり!
本日は意外なカフェ激戦区「南千住」駅周辺のカフェをいくつか訪問し、スイーツやドリンクをいただきてきましたので、おすすめカフェを5店紹介します。
カフェ シュクラン(cafe shukran)
南千住の駅を出て線路沿いを少し歩くと「日光街道」に出ます。駅から約3分。この通りを右に折れるといきなりの住宅街となります。閑静な路地にある小さな看板が目印。
「カフェ シュクラン」は地域一番の癒し系カフェです。
いかがですか?この隙のないオシャレ感!吸い込まれるように階段を昇ってしまいます。
こちらは女性のオーナーが一人で切り盛りをする紅茶専門店。ハーブや紅茶などの教室も開催するなどナチュラル&オーガニック、そしてボタニカル・・・そんな今時の素敵キーワードをふんだんに詰め込んだ女子には興味津々のお店です。
この日はとっても良い天気!お店の中にはこんなに柔らかな光が満ちて、そして驚くほど静か。
漆喰の壁、ナチュラルウッドのテーブル。椅子に並ぶクッションはどれも端正なインド刺繍。全て違う柄目で合わせているところにもこだわりが感じられますね。
そしてテラス席はペット同伴OKと言うのも嬉しいですね。きれいに並んだフラワーポットも一つ一つがとても良く手入れされて上質なイングリッシュガーデンを思わせます。
なごみ満載の空間で本日のオーダーは「土日限定・春摘ダージリンの水出しアイスティー」。この時期はやっぱり鮮度の高い若葉をさわやかに味わいたいですね。
おしゃれなカラフにはたっぷり2杯分の紅茶が入っています。黄金色に輝くダージリンティー・・・「紅茶」というより「新緑茶」と言った風情ですね。
飲んでみると最初に生茶のようなふわりと柔らかな葉の香りが広がります。そして遠くでダージリンの高貴な香りが長く感じられます。・・・美味しいですね。お茶受けには緑茶のマシュマロ。こちらも甘さを抑えた上質の仕上がりです。静かな午後のひと時を過ごしたいなら絶対におすすめなお店ですよ!
<カフェ情報>
名称:カフェ シュクラン (cafe shukran)
住所:東京都荒川区南千住7-5-16 2F
電話:03-5604-5149
交通手段:JR・メトロ日比谷線・つくばエキスプレス南千住駅より徒歩2分。
南千住駅から135m
営業時間:11:00~17:00(ドリンクL.O16:30)
定休日:火曜日 第1、3、5水曜日
https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13176501/
あいるとんかふぇ
一件目でご紹介した「カフェ シュクラン」のすぐ近く。日光街道沿いにある「あいるとんかふぇ」はご近所の人たちが集うアットホームなカフェです。
この日も店の奥には常連らしきおじいちゃんが陣取り、お店の女の子と他愛もない会話で盛り上がっています。そのおじいちゃんの座る席の横の壁にはこちら!
こちらは1980年代後半からのF1ブームをけん引した天才レーサー「アイルトン・セナ」の横顔。ブラジル国旗の真ん中で涼し気な瞳で微笑む彼は母国ブラジルの大英雄です!
「何で”あいるとんかふぇ”という名前のですか?」と店員さんに尋ねてみると・・・
「・・・好きみたいです、フフッ・・・」と言ったその視線の先には寡黙にコーヒーを煎れるマスターが・・・。渋くてかっこいいのでの来訪したら一目見てみましょうね。
店内は広々としてシンプル。席の間隔に余裕が有るのも嬉しいです。
この日訪れたのはランチタイム。ちょっとお腹が空いている中、スイーツを物色しているとマスターがメニューを持って来てくれました。
「ランチタイムはこちらのメニューとコーヒーがセットで100円引きです・・・」
声も渋い!なので?デザート取りやめてオリジナルメニュー「あいるとん・ばーがー」とコーヒーをチョイスです。
ほどなくやってきたのがこちら。
しっかりしたバンズに挟まれた肉厚で家庭的な味わいのパテ。お母さんの作ったハンバーグサンド!口の中にはなつかしい味わいが広がります。
お好みで挟めるようにレタスとトマトは別に提供。マヨネーズソースも薄味で肉の風味を邪魔しません。なかなか計算された逸品。コスパも良いですよ。
お腹いっぱいになった帰りがけ、マスターにセナのフラッグの撮影許可をお願いすると、「いいよ・・・」と、キムタク往年のヒットドラマを思わせるお答え。何だかちょっと微笑ましいランチタイムでした!
<カフェ情報>
名称:あいるとんかふぇ
住所:東京都荒川区南千住7-2-15 高橋ビル 1F
電話:非公開
交通手段:JR・メトロ日比谷線・つくばエキスプレス南千住駅から徒歩3分 約140m
営業時間:非公開
定休日:月曜日
https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13134845/
アメミヤ
日光街道から三ノ輪方面に抜ける「千住仲町通り」。地元の商店が軒を連ねる庶民的な商店街です。真っ直ぐに歩く事約10分、東京さくらトラム=旧都電荒川線の「三ノ輪橋駅」に行き着きます。
駅の脇には古いアーケード、「三ノ輪橋駅前商店街」通称「ジョイフルロード」が颯爽とした構えを見せます。
ドラマに出てくる昔場ながらの商店街・・・ブラブラすれば「コロッケ50円」とかとんでもなく楽しめるのでおすすめ!この雰囲気は他では味わえません。
「アメミヤ」さんはこの商店街を入ってすぐの路地にあります。目印は何となく奥ゆかしいこの立て看板。
看板右手の路地を覗くとこちらが「アメミヤ」さん。車なんかほとんど通らないであろう路地裏だからこそのテラス?席。良い感じです。
1階はカウンター4席、常連さんが陣取ります。席を求めて細い階段を上がると2階スペースが目の前に広がります。
「アメミヤ」さんは地元商店街ならではのアットホームな甘味処。今日はおすすめの「白玉ぜんざい」をオーダーです。
大ぶりの白玉がいち、にい、さん・・・たくさん!なんと八つも乗っています。そしてぜんざいはすっきりとして甘さ抑えめ。
その上にフワッとかかったカキ氷が暑い日にはたまりませんね。これはいくらでも食べられそう!こんな名店がさりげなくあるなんて「東京の下町恐るべし」と思う一日でした。
<カフェ情報>
名称:アメミヤ
住所:東京都荒川区南千住1-15-16
電話:03-3806-9938
交通手段:都電荒川線「三ノ輪橋」駅 徒歩1分
東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅 3番出口より徒歩3分
JR常磐線「南千住」駅 徒歩10分
三ノ輪橋駅から55m
営業時間:8:30-19:00
定休日:水曜日
https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13060625/
カフェ ガリビエ (Cafe Galibier)
話題の「ジョイフルロード」。「アメミヤ」さんの看板が出ていた角にある注目のお店が「カフェ ガリビエ」さんです。
「カフェ ガリビエ」さんは3階建てのビルの2階にありますが、なんと1階はロードバイク(スポーツ用の自転車のことですよ)専用のトレーニングジムになっています。何故ここに?と思いつつ左手にある階段を上がります。
すると目の前にはおしゃれなカウンターがあるスポーツカフェ&バーが現れます。
お店の中では英語が飛び交うインターナショナルな雰囲気。モニターに映るのはほとんどがユーロッパの自転車レースやF1と徹底しています。
カウンターの中で切り盛りしているのはオーナーらしき白人の叔父様二人。写真はありませんが壁に似顔絵があったのでどうぞご覧下さい。
チャーミングですよね。これ相当似てます!
遊び心満載のこの二人が作り出すくつろぎ空間がこちら。
スタイリッシュなカウンターとは若干趣が異なりますが、ゆったりとしたソファスペースを完備。区切りが無く見知らぬ同士でも雑談できそうな開放的な造りは、さしずめロングアイランドのホステルのようでとてもおしゃれですね。
このフリースペース、1階のジムで汗を流した後にビールなど飲みながらみんなで会話を楽しむには持って来い。
店内を撮影していると、似顔絵の左の方がやってきます。
「何になさいますか?」と流暢な日本語。そして何より印象的なのは、ロードレース用のユニフォーム姿。ぴったりとしたユニフォームですが、たぶん?年齢より肉体が鍛えられているので、すごく良く似合っています。こちらも必見です。
この日注文したのは「ラズベリーケーキ」。
とてもボリューミーなパウンドケーキにたっぷりのラズベリーソースとアイスクリーム。これは食べた後トレーニングしないと・・・と思うパンチのある一皿です。フロストシュガーで描かれたロードバイクもかわいいですね。
お味はベースのケーキがしっかりしていてタルトも美味しいです。個人的にはオレンジが添えられているところが海外っぽくて好きでした。
帰り際に聞くとオープンしてまだあまり間もないとのこと。三ノ輪の地にあるおしゃれな異空間、ぜひ頑張って欲しいですね。
<カフェ情報>
名称:カフェ ガリビエ(Cafe Galibier)
住所:東京都荒川区南千住1-15-16 2F
電話:03-6806-6860
交通手段:都電荒川線「三ノ輪橋」駅 徒歩1分
東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅 3番出口より徒歩3分
JR常磐線「南千住」駅 徒歩10分
三ノ輪橋駅から55m
営業時間:11:00~22:00
定休日:不定休
https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13216955/
Cafe Bach
南千住の駅から浅草方面へ。泪橋を渡るとインバウンド需要で絶好調の旧ドヤ街。やけにレンタサイクルが目に付きます。そこを抜けてさらに浅草方面へ歩く事7~8分。
スカイツリーがこんなにはっきりと見えてくる辺り、右手にあるのが「Cafe Bach」さんです。
「Cafe Bach」さんは1968年のオープンした東京屈指の歴史を持つコーヒー専門店。「東京珈琲四天王」として現在でも専門誌でも取り上げられる超有名店。
銀座【ナンブル】、吉祥寺【モカ】、亀戸【珈琲道場侍】、そして【Cafe Bach】の「東京珈琲四天王」の各店は未だ焙煎やドリップの技術の情報が圧倒的に少なかった時代から、本場に負けない珈琲を生み出そうとしのぎを削ってきました。
いかがですか?これはウィークデーの午前中、正直言って立地は良くありませんが既に数名の待ちが入っていました。
お店の奥にはその歴史を支えてきた自家焙煎機。
オーナー田口氏は元々ボイラー技士をされていて、自分の手でこの焙煎機を作りました。同時にハンドドリップを追求し、自家製のフィルターを開発することで日本のカフェ文化のパイオニアとなりました。
現在のサードウェーブの旗手「ブルーボトルコーヒー」の創業者はここ「Cafe Bach」さんの珈琲に感動して参考にしたそうですよ。
もはや伝説のカフェと言えますね。
カウンター席に案内されると世界各国のコーヒー豆が並んでいます。店内は複雑に入り組んだコーヒー豆の香ばしい香りが立ち込めます。
オーダーはスペシャリティー珈琲をストレートが基本ですが、オリジナルブレンドも日本屈指の味わいと評判です。悩む・・・そして選んだのがこちら!
「アインシュペンナー」と「チーズケーキ」・・・
名前の由来となっている「ヨハン・ゼバスティアン・バッハ」の生誕の地と言えばウィーンを思い出します。
ウィーンと言うのは実はカフェ文化の発祥の地、オスマントルコ軍が大量のコーヒー豆をこの地に残したことがそのきっかけとなりました。「アインシュペンナー」はウィーン独自のカフェスタイル。
ウィンナー珈琲の名前でも知られていますね。今日はそんな文化背景にも思いを巡らせながら、飛び切りの東京珈琲が本場「ザッハ」や「デメル」に迫れるのかを是非確認したいと思ってのオーダーです!!
さて、そのお味は・・・衝撃的に美味しいです。珈琲は酸味を抑えてコクだけを何層にも重ねたような飲みやすさ。香りがふわりと口内に広がって絶妙な余韻で消えます。クリームも上質で素晴らしいマッチング。いやぁこれは参ったなぁ・・・美味しすぎる!
ウィーンで最も美味しい「アインシュペンナー」と言われる「カフェ ツェントラル」に匹敵するか、日本人の味覚にはこちらの方が合うかもしれないです。
チーズケーキもかなりですが、とにかく珈琲を楽しむためだけに訪れる価値がある名店だと思います。カフェ好きならチェック必須のお店、今回の取材でのNO.1認定です!
<カフェ情報>
名称:Cafe Bach
住所:東京都台東区日本堤1-23-9
電話:03-3875-2669
交通手段:地下鉄日比谷線 南千住駅から徒歩10分
南千住駅から778m
営業時間:8:30~20:00(L.O.19:45)
定休日:金曜日
https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13003759/
いかがですか?意外な穴場南千住のカフェ。なかなかのバリエーションなので、1日かけてカフェ巡りを楽しんでくださいね。