横浜中華街 おすすめカフェ5店
横浜と言えば中華街と言われるように、中華街は横浜観光には欠かせないスポットとして多くの観光客が訪れます。
高級店から食べ歩きができるファーストフード的なお店まで、名店がひしめき合う中華街には、今人気のタピオカミルクティーやマンゴープリン、ゴマ団子やアーモンドクッキーなど人気のチャイニーズスィーツを楽しめる異国情緒溢れる素敵なカフェが沢山存在しています。
そんな中華街の数あるカフェの中から5店を絞り、お洒落なお店で楽しめるチャイナスィーツや本格的な中国茶などをご紹介いたします。
悟空茶荘
三国志の関羽が祀られている「関帝廟(かんていびょう)」は、横浜中華街のシンボルでありパワースポットとしても有名な廟です。
関帝廟のすぐ近くにあるカフェが「悟空茶荘」です。
JR石川町駅、みなとみらい線 元町中華街駅の中間地点にありそれぞれ歩いて7分程です。「悟空茶荘」は、本格的な中国茶をいただけるカフェです。
1階は中国茶や、中国茶器や雑貨等が売られています。
2階がカフェスペースになっています。
階段を上がっていくと、そこには上海レトロな雰囲気の素敵なカフェが広がっていました。
白い壁にアンティークな調度品が並び、テーブルや椅子もそれぞれ違ったデザインながら、この空間にしっくりとマッチしています。
茶葉の香りがやさしく揺らめき、店内の雰囲気をより一層贅沢に演出しています。
一日前の午後3時頃訪れると、満席で5番目だと言われました。時間がなかった為後日出直そうとした所、一人でも予約を受け付けて頂くことができました。次の日の予約時間13時半に再度訪れると、窓側のとても良いお席がリザーブされていました。一人なのにこんな良い席を抑えて頂けるなんてとっても良心的です。
入店した際に空いていたお席も予約席だったらしく、あっという間にウエイティング状態となり、人気店であることを再認識させられました。
中国茶の種類は専門店だけあって豊富です。お茶好きの方ならメニューを見るだけでも相当迷ってしまうのではないでしょうか。それぞれのお茶に合った茶壺などの茶器を使用し、それぞれのお茶に適した方法でスタッフが目の前で淹れてくれます。
お茶に合うスィーツも取り揃えており、メニューを見ながらあれこれ悩むのも醍醐味の一つです。
本日選んだのは、八方白玉汁粉と、人気のテレビ番組「マツコの知らない世界」でも紹介されたという、青茶の白芽奇蘭(ハクガキラン)を選んでみました。
白緑の新芽で淹れたお茶が蘭の香りがするということから白芽奇蘭とつけられたそうです。素敵なネーミングです。
まず茶葉と茶器一式が運ばれてきます。店員さんが目の前で丁寧にお茶の淹れ方を教えてくれます。
背の高い方の茶杯は、聞香杯と言って香りを楽しむものです。聞香杯から茶杯にうつした際の残り香を楽しむための器です。じっくり蒸された茶葉は、ほのかにフルーティな香りがしました。
日本茶にも淹れ方があるように中国茶にもそのお茶に相応しい美味しくいただく作法があります。とても良い勉強になりました。
お茶受けにドライフルーツがついてきます。
二煎目からは言われた通りにやってみました。茶壺に蒸す時間も二煎目、三煎目と短くします。お茶の準備ができたほどよい頃合いに、八方白玉汁粉が運ばれてきました。
日本のお汁粉とは違って色は薄目です。お味は生姜がきいていて、雑穀やお豆、木の実などの具材が入り身体に良い優しい甘さです。
もちもちの白玉が入っているのでお汁粉のようになっていますが、雑穀がやわらかく煮込まれているのでおかゆのような食感です。
とっても美味しくてお代わりがしたくなった程です。爽やかな優しい香りの白芽奇蘭ともとても相性がよく生姜で身体の中がぽかぽかしてきました。
店員さんが5煎位頂けるといっていたので、まだまだお茶は楽しめます。八方白玉汁粉を再度注文したかったのですが、少し恥ずかしかったので、きのこまんを追加注文してみました。
ふわふわに蒸された生地はほのかに甘く、具材のキノコが沢山詰まっていて味付けもとても美味しかったです。
わずかな時間でしたが内容の濃いかなりハイレベルな午後のひと時を過ごせました。このままこの雰囲気に酔いしれていたい、現実に戻りたくない、という気持ちをおさえ「 悟空茶荘 」を後にしました。
人気店なのでウエイティングする場合が多いです。ワクワクしながら待つのもよいですが、予約も受け付けてもらえます。
中華街に来たら、上海レトロな「 悟空茶屋 」で本格的な中国茶で一休みしてください。自信を持ってお勧めできるカフェです。
<カフェ情報>
悟空茶荘(ゴクウチャソウ)
神奈川県横浜市中区山下町130
・JR京浜東北根岸線「石川町」駅 北口 徒歩7分
・みなとみらい線「元町・中華街」駅 中華街口 徒歩7分
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14000153/
萬來行カフェ
みなとみらい線元町中華街駅から東の朝陽門(チョウヨウモン)をくぐり、中華街メインストリートを石川町方面へ進んで行くと左側にお客様で賑わっている雑貨屋さんが目につきます。
その名も「 萬來行 」。中国雑貨から高価な翡翠のアクセサリー、色とりどりの中国結びのタッセルなどセンスの良いお品が揃っている人気の雑貨屋さんです。
雑貨屋さんの2階にあるカフェが「 萬來行カフェ 」です。雑貨屋さんに入って奥にカフェの入り口があります。
階段を昇るとレジのあるカウンターがあり、まずそこで注文を済ませお代を支払いお席で待つシステムです。
店主が丁寧に淹れる本格的な中国茶や、コーヒーやラテ、フロートなどドリンクメニューはバラエティーに富んでいます。
スィーツは、マンゴープリンや杏仁豆腐、亀ゼリー等定番の中国スィーツがいただけます。その中からマーライコウとジャスミンティを注文し、カフェスペースへ進みます。そこには、深いターコイズブルーの美しいチャイナが広がっていました。
ターコイズブルーの壁に重厚感のあるダークブラウンのテーブルと椅子、ヴィンテージもののソファーが置かれ、カウンター席もあります。
店内は、古い香港映画に出てくるようなレトロなチャイニーズ感が漂います。耳元でささやかれているような中国語がまるで音楽のように流れているので、外の喧騒から一瞬にして中国へタイムトリップしたかのような錯覚に陥ります。
ターコイズブルーの壁には、絵画が飾られ店主が揃えたというアンティークな調度品がセンス良く配置され楽しむことが出来ます。
レジ側との壁の透かし建具は、中国伝統技法の細かい組子を組み立てた欄間です。ため息が出るほど素敵です。
奥の通り側のお席が喫煙室になっていて分煙されています。カップルと2人の女性客が静かにお話に花を咲かせていました。
カウンター席に一人座りながら店内の雰囲気にうっとりしていると、運ばれてきたのが先ほど注文した、中国のカステラと言われているマーライコウと、ジャスミンティです。
マーライコウは、中華菓子の中でも大好きなスィーツの一つです。日本の蒸パンにも似ていますが、意外とどっしりと重たくきめが細かいのが特徴で、ふわふわでもちっとした食感です。
しっとりとカスタード風味もきいていてバニラの香りも強いです。添えられた生クリームもフレッシュで、とっても美味しくいただきました。
ティーポットに淹れられたジャスミンティは、ジャスミンの香りがさわやかでたっぷり堪能させて頂きました。マーライコウにぴったりです。
「 萬來行カフェ 」は、雑貨店に入った奥に入口があるので、看板がある物のわかりづらいかもしれないので、今一度ご説明しておきますね。
まず「萬來行」という雑貨店を目指します。天井からいくつもの赤い提灯が揺らめき台湾の九份を思わせる店内をそのまま奥に進み、階段を昇るとレトロチャイニーズなカフェがお目見えします。非日常的な空間へ是非行ってみてください。
穴場中の穴場のカフェです。
帰りに1階の雑貨屋さんで素敵なお土産を買うこともお忘れなく。
<カフェ情報>
萬來行カフェ
神奈川県横浜市中区山下町148 萬來行横浜中華街大通り店 2F
みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩3分
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14047063/
楊貴妃cafe Chinois(シノワ)
JR石川町駅北口から西の延平門(エンペイモン)をくぐり、メインストリート入口の善隣門手前の道を右に曲がると1階にブティックが入ったビルが見えてきます。そのビルの2階が「 楊貴妃cafe Chinois(シノワ) 」です。
1階のブティックではオーナー自らセレクトしている上品でエレガントな洋服やバック、靴雑貨等が売られていて高級感があります。
入り口には楊貴妃カフェのメニュー看板があるのでわかり易いです。
入って左側の階段を上がっていくとカフェがあります。
楊貴妃カフェは、美と健康にこだわったお茶やスィーツを頂けるカフェです。店内は白い壁にダークな茶系の家具でまとめられシックで厳かな雰囲気です。
棚には高価な茶器が飾られ、販売もしています。調度品などもセンス良く飾られています。
常連さんらしき女性客が2人しかいなかったので、窓側のお席に座りました。
外の風景は活気に満ちていますが、店内はどこか懐かしいスローな中国の音楽が流れ、ここだけ違う時間が流れているかのようにまったりできます。
楊貴妃カフェのスィーツは、楊貴妃デザートや楊貴妃が愛した玄宗皇帝の名前が入った玄宗黄金デザートなど、ライチやマンゴーが使われたデザートが人気です。
ドリンクは、花が開く工芸茶をはじめ、漢方茶やオリジナルブレンドティー、ベトナム式コーヒーなど身体に良さそうなドリンクメニューが並びます。
また、中国の伝統菓子とのセットメニューもあります。
入口の看板メニューを見て気になっていた楊貴妃パフェと、楊貴妃オリジナルティーを注文しました。世界三大美女と言われた絶世の美女楊貴妃を想いながら待っていると。真紅の美しいグラスに入った楊貴妃パフェが運ばれてきました。
楊貴妃が愛したとされるフルーツのライチがハート型にくりぬかれアイスクリームの上にのっています。その下には黒い海藻の漢方ゼリー、お茶のゼリー、お豆や雑穀が入っていてどんなに頂いても罪悪感ゼロの身体によいパフェです。
もっちりとした、ほどよい甘さの漢方のゼリーと砕けてジュレ状になったお茶のゼリーが混ざり合い、爽やかなお茶の風味と怪しげなライチの香りと共にお口の中で妖艶に溶けていきます。玄宗皇帝も楊貴妃に溺れてしまうのも無理はないですね。
因みに玄宗黄金パフェは、マンゴーやオーギョーチが入ったパフェだそうです。カップルでそれぞれ頼んでみるのも素敵だと思います。
楊貴妃オリジナルブレンドティーは、バラのつぼみとライチの茶葉をブレンドしたビタミンが豊富でお肌によいお茶だそうです。やさしそうな店主が運んでくれた際、バラの香りを楽しんでくださいとカップの中の茶葉が入った杯を置いていかれました。
バラの香りにライチのエッセンスが入った上品な風味のお茶でした。
中華街メインストリート入口の善隣門のすぐ近くながら、静かでエレガントな時を過ごせる素敵なカフェです。こちらで楊貴妃の気分を是非味わってみてください。
<カフェ情報>
楊貴妃cafe Chinois (シノワ)
神奈川県横浜市中区山下町218 2F
みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩3分JR石川町駅北口より徒歩6分
みなとみらい線元町中華街駅より徒歩8分
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14037415/
ガーデンテラスカフ
中華街メインストリートにある横浜博覧会。
こちらは、中華街や横浜の異国情緒あふれるお土産などが一同に揃う最大級のギフトショップや、出来立てのベビースターラーメンが食べられる、おやつfactoryなどがあり、3階に庭園で足湯ができると評判の「 ガーデンテラスカフェ 」があります。
先にレジで注文と会計を済ませ、テーブルで待ち、渡されたアラームが鳴ると取りに行き、食べ終わったら専用の棚に置くといった完全なセルフサービス形式のカフェです。
店内は庭園側のガラス扉が開け放たれ、明るく開放感があります。
丸テーブルや、四角いテーブルが庭園を眺められるように配置されています。1階の賑やかな風景とは一転して落ち着いて寛げる、台湾風スタイリッシュな穴場的なカフェです。
カップルや、お話が弾む若い女性客、一人でゆっくり飲茶をいただいている方などがいてお席もちらほらと空いている時間だったので、庭園側のお席に座りました。
すがすがしい秋晴れの日差しがさしこみ、気持ちよく屋上庭園が目に飛び込んできます。
庭園には幸せを呼ぶといわれている銅鑼があります。銅鑼の美しい音は空気を浄化し、厄を祓い、福を呼び寄せるのだそうです。また、木陰の奥には足湯が出来る場所もあり中華街で歩き疲れた足を休めることもできます。
レジで最初に注文する時に写真付きのわかりやすいメニューがあるので、色々吟味出来ます。台湾で大人気のスィーツ豆花や、台湾風かき氷、杏仁豆腐やゴマ団子、クレミアソフトクリームなどがありかなり迷いました。
ドリンクメニューも本格的中国茶から、フロートやタピオカなど豊富に揃っています。また、小腹がすいた時も小籠包やパンダ饅などがあります。
アラームが鳴り、レジに取りに行ったのは、大人気のタピオカミルクティーと、杏仁豆腐です。
今ブームと言われているタピオカミルクティーですが、専門店ができるなど若い女子達に大人気です。「 ガーデンテラスカフェ 」のタピオカミルクティーは、茶葉を濃い目に煮出し2種類のミルクをブレンドして作られます。
注文が入ってからシェイクするという、本場台湾仕込みの味です。私も好きでよくいただくのですが、ミルクも茶葉も濃厚でコクがあり、甘みもやさしくハイレベルなお味に感激しました。タピオカも、もちもち食感で良かったです。
杏仁豆腐は、とろっと、もちっとした食感でマイルドな弾力があり杏仁霜の香りが広がる美味しいお味でした。
フルセルフサービスとはいえ、若い店員さん達は皆さん感じがよく、素敵な庭園を眺めながら気持ちよくハイレベルな台湾スィーツを味わえる、中華街の中でも希少なカフェです。1階のギフトショップには修学旅行生や観光客で賑わいを見せていますが、まさか3階にこんな素敵なカフェがあるなんて知らなかったと思う人も多くいると思います。
是非3階に足を運び、ゆっくりカフェタイムをお過ごしください。
<カフェ情報>
ガーデンテラスカフェ
神奈川県横浜市中区山下町145 横浜博品館 3F
・JR京浜東北線・根岸線 石川町駅中華街口下車 徒歩8分
・東急東横線・みなとみらい線 元町中華街駅2番出口より徒歩3分
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14052920/
聘珍茶寮・ザ・カフェ
中華街メインストリートのJR石川町駅北口側から入った入口には、中華街のシンボルである善隣門があります。
画像の善隣門向かって右側のスタイリッシュなビルが「 聘珍茶寮 」です
こちらは、中華街の中でも老舗店「聘珍樓」がプロデュースするカフェです。聘珍茶寮の、2階3階は麺や点心のファーストフード店になっており、セルフスタイルで聘珍樓の味が楽しめます。1階のカフェが「 聘珍茶寮・ザ・カフェ 」です。
ハンドドリップで丁寧に淹れられたコーヒーや、中国茶、スィーツが味わえるオープンカフェです。賑やかなメインストリートから一歩店内に入ると、落ち着いたお洒落な空間が広がっています。
白いクロスがかけられたテーブルに籐の椅子、ガラス貼りの壁の向こうは、オープンテラス席になっています。観光客が行きかう雑踏を見ながら、静かでゆっくり寛げることができるカフェです。
アップルパイや苺ショート、シフォンケーキなどのスィーツセットや、杏仁豆腐やオーギョーチ―や月餅などの中華菓子などもいただけます。ドリンクメニューも豊富で軽井沢の丸山珈琲のブレンドも味わえます。工芸茶などの本格的な中国茶も中華菓子とセットでいただけます。
この日は、工芸茶が頂きたかったので、工芸茶の中から一番素敵なネーミングのプリンセスティアラとアーモンドクッキーのセットを注文してみました。
中華のアーモンドクッキーは、香ばしくしっとりサクサクでサブレにも似ていて甘くて大好きな味です。
工芸茶とは、花茶の職人さんによって作られるお湯の中で花がひらくお茶です。手摘みの茶葉を糸で丁寧に束ね、お花を包み込むように形を整えて作られます。
ポットの中の花が開いたら飲み頃です。
工芸茶は香りづけされたジャスミンの風味がします。茶葉で包まれた花の種類でも風味が異なるのだと優しく店員さんが説明してくれました。プリンセスティアラは千日紅がジャスミンの葉に包まれています。
お湯の中でゆらゆらと揺らめくその様をじっと見つめながら、最高に贅沢に静かな時が感じられます。ガラスのティーポットの湯が少しづつ色づいてくるともに、プリンセスの頭に輝くティアラのごとく見事に花開き飲み頃となりました。
うっすらとジャスミンが香る薄味の癒されるお味です。飲み重ねていく内に少しづつ味わいが深くなります。
テラス席にペアのお客様が二組いらっしゃっただけだったので、一人優雅なティータイムを過ごすことが出来ました。
時間を忘れ寛げるカフェです。高級店「聘珍樓」は敷居が高いと思われる方もいらっしゃいます。ならば、聘珍茶寮で点心をいただき1階のザ・カフェで贅沢なティータイムというのはどうでしょうか?お勧めです。
<カフェ情報>
聘珍茶寮・ザ・カフェ 中華街店
神奈川県横浜市中区山下町143
日本大通り駅から444m
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14001183/
横浜中華街のカフェ巡りは、上海や台湾に行った気分になれる楽しいスィーツ旅でした。チャイニーズスィーツは身体に良いヘルシーな物が多いので、何軒かのはしごもできると思います。是非お洒落なカフェを目指して中華街に行ってみてください。
その他。中華街関連の記事をいくつか紹介します。
横浜ほにゃらら日記:中華街のオススメ店 覚書 〜無難に二人メシを、そこそこ楽しく美味しくリーズナブルに食べたい場合〜 - livedoor Blog(ブログ)