田端駅周辺のカフェ おすすめ5つ
JR京浜東北線と山手線の2路線が利用できる田端駅は、なんとなく地味なイメージがありますが住んでいる方達にとっては、静かで治安も良く穴場なのだそうです。
田端駅は、鉄道の街とも言われ、鉄道の車両基地があったり、鉄道のモニュメントが設置されていたり、スカイツリーをバックに鉄道写真を撮れたりと鉄道ファンには聖地とも言われています。
そんな田端駅周辺にはどんな素敵なカフェがあるのか?実際にカフェをまわって、ドリンクやスイーツをいただいてきたので、おすすめの5件のカフェを紹介します。
オータニコーヒー
田端駅北口を出て通りを左にまっすぐ5分程進むと、通り沿いに見えてくるのが「オータニコーヒー」です。
「オータニコーヒー」は、世界で初めてコーヒー豆の焙煎機を発明した、ドイツのプロバット社の焙煎機を使用している、こだわりのコーヒーを頂けるカフェです。
以前は、「クロスファイブ」という店名だったようですが、「オータニコーヒー」に変更しました。
店内は、奥行きがあり右手にカウンター席が8席、左側に4人掛けのテーブル席2つと丸テーブルがあります。コンクリート打ちっぱなしの壁に、重厚感のある木の調度品が温かみを出すとともに、大人の雰囲気を醸し出し、シックで落ち着いた内装です。
カウンターには、人気の自家製ジャムが並べられています。自家焙煎コーヒーと共に、店頭で購入することも出来ます。
店内のモニターからはゴルフの映像が流れています。
カウンター内には寡黙で素敵なマスターが、丁度よい焦げ目がついたトーストをお皿にもっています。一目でゴルフ好きとわかる日に焼け具合です。
店内にはゴルフに関する本も置かれています。
パンの焼けた香ばしい香りと、コーヒーの香りが充満する店内には軽やかなジャズが流れ、常連さんらしきカウンターのお客様がゆっくり寛いでいらっしゃいます。
他に商談をしているのか、スーツ姿のサラリーマン風の男性が二組いらっしゃいました。
女性は私一人、なんだか心細くなるものの、一番奥の席でメニューを物色します。
こだわりのコーヒーはもちろんですが、自家製ジャムと一緒に厚切りトーストや、ミックスサンドイッチやBLTサンドもとっても美味しそうです。
モーニングもやっていて、オープンの9時から10時半までは、ドリンクを注文するとバタートーストが一枚つきます。
スィーツメニューもしっかりあって、自家製のチーズケーキやコーヒーゼリーやアフォガード、パフェなどが揃っています。
その中でフルーツパフェとアイスコーヒーを注文してみました。
正直、男性中心っぽい雰囲気のカフェなので、女性が喜びそうなパフェが果たして出てくるのかなぁとか、他のメニューに比べてフルーツパフェ850円は少しお高めじゃないの?なんて思った私でしたが、それがとんだ誤算である事に気が付くのは、それから約10分後でした。
マスターが運んできたパフェがこちらです。
見た目はとても素敵です。
色合いも良く、みずみずしいフルーツがとっても美味しそうです。
桃、バナナ、ピンクグレープフルーツ、あんず、大きな実のブルーベリー、キーウィ、オレンジ、苺の果肉のコンポート。
まるで高級クラブのフルーツ盛りのように、これでもかとカップに贅沢にもられています。
お味はフレッシュの一言。それぞれのフルーツの熟した一番美味しい時期に丁度よい頃合で頂けるという贅沢さです。酸味や甘み、みずみずしさのテンコ盛りです。
苺の大きな果肉も最高に美味しかったです。フルーツの下には新鮮な生クリームとエスプレッソがかかったアイスクリームのお目見えです。
苦みと甘みが絶妙なバランスで攻めてきます。その底には、自家製のチーズケーキが詰まっています。こういう類のパフェは、シリアルで上げ底になっているというのがお決まりです。
それが贅沢にも自家製の美味しい濃厚なチーズケーキですよ。パフェ界のホールインワン決定です。
少しでも疑ってかかってしまい大反省です。
未知の駅「田端」で、こんな贅沢で美味しくて素敵なパフェに出会えるなんて最高です。今までいただいたパフェの中でも5本の指に入るパフェです。
苦味があり、あっさりとしていて後を惹かないアイスコーヒーも絶品でした。
私があまりにも美味しそうにパフェをいただいていたからでしょうか?お会計の時に寡黙なマスターから、「美味しかったでしょ?」と聞かれたので、「はい。本当に美味しくて、感動してしまいましたぁ。」と女子高生のように答える私がそこにいました。
マスターもとても嬉しそうでした。常連さんになってゴルフ談義をしたいものです。
是非美味しいコーヒーと一緒に美味しいパフェを味わっていただきたいです。
田端で一押しのお勧めのカフェです。
<カフェ情報>
オータニコーヒー
東京都北区田端1-12-15
JR田端駅北口から徒歩5分
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13138488/
カフェ さおとめ
田端駅北口を出て大通りを左にずっと進み、道坂下の交差点を右に曲がった左側にあるカフェが、「カフェ さおとめ」です。駅から8分から10分程です。
古き良きヨーロピアンスタイルの店構えです。
入って左側に、ショーケースがありケーキが並べられています。その横には焼き菓子が売られています。
店内は、やや薄暗い雰囲気で、間接照明がいくつも置かれてゴージャスな雰囲気をだしています。左側には重厚な木のカウンターがあり、シックな色合いの椅子が並べられています。
カウンターと通路を挟んで右側には2人席のテーブルが二つ壁側に置かれています。優しくぼんやりとした照明が絵画を照らします。
入店して右側は仕切られた空間になっていて、ジョイントできる2人席が3つと4~5人掛けの丸テーブルが置かれています。
歴史を感じさせる、重厚感のある内装です。
入り口付近が見渡せる、仕切られた部屋の奥の席に座りました。
入口横のテラス席と、すぐ横に2人連れのお客様がゆっくりくつろいでいらっしゃいます。テラス席はワンちゃんもOKだそうです。
老舗ならではの喫茶店のメニューを見るのが大好きな私ですが、フードメニューも豊富です。
朝は11時半までモーニングがあり、厚手のトーストや、たまごハムサンド、ピザトーストなどがあり、ランチは、喫茶店ならではのナポリタン、カレーライス、ボルシチシチューなどドリンク付きでとっても美味しそうです。
ドリンクメニューも充実していて、注文を聞いてから落とすコーヒーをはじめ、バリエーション豊かです。
12時を回り、お腹が空いてきたので甘いスィーツを頂く前に、王道の喫茶店ランチを頂いてみることにしました。
ワンプレートランチです。
厚切りのピザトーストに、喫茶店伝統のトマトケチャップがたっぷりかかったナポリタン、そしてサラダです。懐かしい昭和がつまったワンプレートです。
ピザトーストもパン生地がふわふわで絶妙の美味しさで、ナポリタンのトマトの濃さも大満足のランチです。
こういったメニューを出してくれるお店は、数少なくなってきていますから有り難いです。デザートのスィーツは、ショーケースの中から選ぶことが出来ます。
ザッハトルテ、アップルパイ、チーズケーキ、苺ショートにモンブランなどが並んでいます。テイクアウトに買いに来るお客様も何組か来店していたので、スィーツも人気のようです。
迷いましたが、こちらもレトロ路線を狙って、昔懐かしいモカロールを選んでみました。
大倉陶器の大きめのカップに入った紅茶と共に、ピンク色のロイヤルドルトンの器できました。
モカのバタークリームが昔懐かしいお味です。
昔のケーキは殆どがバタークリームでした。いつの間にか生クリームが主流となりましたが、モカロールは、やっぱりバタークリームですよね。
子供の時は少し苦みを感じたものですが、今でも苦みと甘みが調和した変わらぬお味の美味しいスィーツでした。
紅茶もたっぷりいただけてお腹も満たされて、デザートスィーツで幸せな時間を過ごせました。
その後、地元のマダムらしき女性客が入店してきました。千駄木駅にも近い事から、田端や文京マダム達の憩いの場でもあるようです。
お店のスタッフさんも、とても感じがよく、店内の写真も沢山撮らせて頂けました。こういった名店を見つけるのもカフェ巡りの醍醐味の一つです。
是非足を運んでくださいませ。
<カフェ情報>
カフェ さおとめ
東京都文京区本駒込4-40-6 メゾン・ド・ヴィレ本駒込 1F
JR山手線・京浜東北線【田端駅】南口 徒歩10分
東京メトロ千代田線【千駄木駅】徒歩12分
東京メトロ南北線【本駒込駅】徒歩13分
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13021235/
Deepカフェ
田端駅北口を出て目の前の信号を渡り、左に曲がり通り沿いに5分程進んでいくと右手に見えてくるオレンジ色の看板のお店が、「Deepカフェ」です。
こちらは、無添加の国産の材料にこだわった生パスタやオムライス等、40種類以上ものメニューが楽しめるカフェです。
店内は、入口付近の窓側に4人掛けの丸テーブルが一つ、中央は人席のテーブルをまとめて6人席にしています。左手の壁側に4人席と、2人席のテーブルが置かれています。
床はグリーンで壁はベージュにまとめられ、過度な装飾はないものの、誰でも気軽に入れるアットホームな雰囲気です。テーブルクロスのユニコーンがメルヘンチックで、全体的にほんわかとしています。
丁度ランチがひけた時刻で、店内には女性客が窓側に一組いらっしゃいました。私は左側の席に座りました。
テーブルに置かれたクリアファイルには、何ページにもわたってメニューが印刷されています。
カレーにオムライスに生姜焼きから和風ステーキ、生パスタなど、女性一人で切り盛りしているお店だと聞いていましたが、こんなに沢山のメニューをよくさばけるなあと感心してしまいます。
今日の手作りスィーツは何がありますか?と店主に尋ねると、「ごめんなさい、今日はスィーツないのよ」とのお返事。そうなんですか、という返事よりも先に、「あ、ちょっと待って、手作りの美味しいパンがあるからそれで美味しいデザートを作ってあげるから。とにかく美味しいよ~。」と人懐っこく笑って厨房に入っていく店主。
カフェオレも一緒に注文し、ワクワクしながら出てくるのを待っていると、店内に甘くて香ばしい香りが漂い始めます。
テーブルに運ばれてきたのが、こちらです。
店主曰く特に名前はないそうです。
一見シンプルでシュガーバタートーストでもなければ、フレンチトーストでもありません。頂いてみると、しっとりとしていて、もちもちした食感です。
手作りパンらしき生地には、ドライフルーツとくるみ、ピーナッツ、カシューナッツ、ピスタチオまで贅沢にゴロゴロ入っています。
甘味が生地に丁度よくしみこんでいてドライフルーツの酸味と上手く絡まっています。更にナッツ類が味に深みを出しています。ピスタチオまで入ってもちもち食感、即席で作ってくれたスィーツとは思えない程美味しかったです。
ちょっとしたおやつに丁度よいです。
それになんと「180円でいいから」と言うんですよ。まろやかな優しいお味のカフェオレ380円と合わせてもなんてリーズナブルなんでしょう。
親切で気さくな女性店主のお陰で、素敵なカフェタイムとなりました。
でも次回もあるとは限りません、メニューにないスィーツですからね。
次回は店主のこだわりのお料理をお腹一杯いただいてみたいと思います。
田端に来たら寄りたいお店です。
<カフェ情報>
Deepカフェ
東京都北区田端2-7-26
田端駅から徒歩5分程度
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13045632/
裏口の珈琲屋
なんだか小説のような店名に惹かれて、田端駅南口に降り立ちました。
駅ビルも建ち、大通りに面した北口とは違い、南口には何もありません。そんな雰囲気がまたこのお店のネーミングを演出しているようです。
右側の階段を昇って高台に出ると、周りは住宅街で、そんな中に水色の建物の脇に店名が見えてきました。
エントランスもとっても素敵です。
店内は、こじんまりとしていて奥に厨房があり、右手にカウンター席が5つ、2人席が4つと4人席が1つ置かれています。家庭的な優しい雰囲気が詰まったお店は、ご家族で切り盛りしている地元の方達の憩いの場といった感じです。
地元のお客様が3人いらっしゃり、店主らとお話に花を咲かせていました。皆さんいつものっと言ったらコーヒーが出てくるような常連さん達です。
安孫子の契約農家から仕入れているお野菜を使用しているフードメニューは、日替わりでビーフシチューやチキンのトマト煮など、お野菜がたっぷり入ったセットメニューで1000円程でいただけます。
本日のケーキがブラウニーだったので、アイスティーとセットで注文してみました。
アイスクリームがたっぷり添えられた手作り感あふれるブラウニーです。
かなりボリュームがありそうです。
ブラウニーは、ほんのり温かくしっとりとしています。チョコレートの濃厚さよりも小麦の生地感が勝つ感じでしたが、アイスクリームと一緒にまろやかに頂きました。
アイスティの苦みも良い感じで香も出ていて、まったりとしたティータイムを過ごすことが出来ました。
店内はジャズが静かに流れています。スーパーの袋が置かれていたり、なんとなくごちゃごちゃした店内ですが、頑張らなくてもいいよ!休んでいきなよ!的な感じに溢れ、そこだけゆるく時間が流れているようです。
南口の閑静な住宅街の中にある、まさしく裏口的な穴場のカフェです。
<カフェ情報>
裏口の珈琲屋
東京都北区田端1-23-12
田端駅から徒歩すぐ
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13021895/
ピニョン
田端駅北口を出て,通りを左に6~7分程歩きます、途中先に紹介した「Deep カフェ」を通り過ぎ、通り沿いにあるパン屋さん併設のカフェが「ピニョン」です。
窓越しからテイクアウトでパンを購入できます。
店内に入ると右側にパンが置かれ、その奥が厨房になっています。左側壁にそってカウンター席が2つ、奥に2人掛けのテーブル席が3つあります。
パンの種類はあまり多くありませんが、スープやサラダ、ハンバーグなど、パンと一緒に頂けるお料理もあります。
先に入口のカウンターでお会計を済ませ、席に持ってきてくれるシステムです。
クリームパンやパイ生地のお菓子系のパンではなく、コーンパンやクルミのパンやレーズンパン、カボチャの種のパンなどお食事用のパンがメインで、家に帰って温めて頂くと焼き立てのように美味しくいただけるそうです。
店内は、店主らしき若い女性が一人で切り盛りしています。
パンを選んでいる間も、窓越しにパンを買いに来る若い家族連れや、年配のご夫婦が沢山来ていました。地元で人気店なのがよくわかります。
何か甘めのスィーツ的なものはありますか?と聞くと、甘いのはこれくらいです、と言われたのが、ヘーゼルナッツとくるみのパンでした。
一緒にアイスカフェラテを注文し、先に会計を済ませ奥の席で待ちます。
店内は清潔感があり木の床に白い壁が映え、可愛らしいガラスの傘を被った照明がぶらさがっています。併設とはいえ、とても寛げて落ち着けます。
お待たせしましたと運ばれてきたのがこちらです。
とてもシンプルな見た目です。
ベリー系のドライフルーツの甘酸っぱさが唯一の甘味です。ヘーゼルナッツの歯ごたえと香ばしさが抜けていきます。
生地はややボソッとした感じでかめばかむほど素朴な雑穀の風味がします。ややあたたかくトーストされていて優しい味わいです。
帰りがけに別の棚を見ると、焼き菓子が陳列されていました。あれれ、あったのね。私の聞き方がいけなかったのかきっとそうですね。
しかしながら、自然な甘みの美味しいパンを本格的なカフェラテと共に美味しくいただけてそれはそれで良かったです。
落ち着けてゆっくりできるので、重宝しそうなカフェです。
ちなみに「ピニョン」とは、松ぼっくりの意味です。
<カフェ情報>
ピニョン
東京都北区田端2-6-1
田端駅から徒歩約8分
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13115259/