三宮(海側)おすすめカフェ5選
神戸イチの繁華街、三宮。ここの立地は珍しく、都会ながらも北側は山、すぐ南には海が臨めます。神戸っこは、JR神戸線を隔てて北側を「山側」、南側を「海側」とエリア分けして読んでいます。
北野坂やトアロードなど観光にもぴったりな山側に対して、海側は買い物やビジネスの拠点が多数あるエリア。
今回は三宮の「海側」にスポットを当てて、ちょっと高級・こだわりのおすすめのカフェを5軒紹介します。
※三宮エリアの山側のカフェはこちら。
joshiriki-sweets.hatenablog.com
クリオロカフェ
東京・中目黒のパティスリー「クリオロ」直営のカフェがこちら。フランス人パティシエが考案した美味しいケーキが食べられると噂で耳にし、やってきました。
場所は、三宮駅から国際会館方面に歩き、そこからさらに少し南に下った路地にあります。百貨店のそごうや商店街からも近いので、ショッピングの休憩にも良さそうです。
店内はセルフサービス形式。席を取ってから注文します。
入ってすぐにあるショーケースには、何種類もの華やかなケーキがいっぱい。どれにしようか…入った瞬間から迷ってしまいます。ショーケースには、軽食用のパニーニ、持ち帰り用のチーズケーキなども充実していました。
その中から、今回は世界コンクール・プチガトー部門で優勝したチョコレートケーキ「ニルヴァナ(520円)」をオーダー。とても寒い日だったので、一緒に温かいラテ(410円)も注文しました。ケーキとのセットで50円引きでした。
店内は、意外とシンプルで簡素な内装。
パティスリーだと身構えずに、カジュアルに入れるようなお店です。実際、女性のお一人様やビジネスマン同士が打ち合わせする姿も見受けられました。もちろん、舌の肥えたマダムたちのティータイムにも。ケーキの味が確かとあってか、ここのチーズケーキをお土産に指名買いする人を何人も見かけました。
さて、オーダーしたものがやってきました。セルフサービス形式のカフェとはいえ、注文したものはあとから店員さんが席まで運んできてくれます。
2種類のベリーが乗った高級感溢れる見た目。チョコレートの層がさらに贅沢さを際立たせます。小ぶりなのに520円。これは間違いなく、オトナ向けのケーキでしょう。早速一口いただきます。
見た目のイメージそのものの味わいです。ほんのりビターの効いたチョコレートムースとベリー系のムースに、濃厚チョコのスポンジ。酸味とほろ苦さが良い具合にマッチしたケーキです。
意外にも良かったのが、カフェラテとの組み合わせ。コーヒーにかなりこだわるカフェでもない限り、ケーキとベストマッチした飲み物はなかなかないのですが、こちらのカフェラテと「ニルヴァナ」が好相性。
カフェラテは決して渋みや酸味などのパンチの効いたものではないのですが、誰にでも飲みやすいミルク感多めの味わいが、オトナ系ケーキにはぴったりでした。
パティスリーのケーキを一人でゆっくり味わいたい、美味しいケーキをお供にちょっと考え事をしたい、そんな時におすすめのカフェです。
<カフェ情報>
クリオロカフェ
兵庫県神戸市中央区相生町4-5-3
JR三ノ宮駅から徒歩約5分
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28035963/
YURT 神戸店
冬場のルミナリエで有名な東遊園地の方面に、一日中使い勝手の良いデリカフェ&バーがありました。居留地にも近いので、洋風の古い建物も多いエリアです。
ちょっと暗めのカフェですが、間口も広く、中も広そう。早速入ってみると、おしゃべりに華を咲かせる女性客やカップルでいっぱいでした。
パンケーキがおすすめと聞いていたので、パンケーキメニューを見てみます。こちらのカフェでは、どうやらオーソドックスなケーキの種類はそれほどなく、パンケーキやアップルパイなどがメインのよう。
シンプルなパンケーキにしようかと思いましたが、ちょうどクリスマス限定の「いちごのクリームブリュレ クリスマスパンケーキ ピスタチオアイス添え(880円)」が豪勢で美味しそうだったので、そちらをオーダーしました。
10分ほどして、大きいお皿に乗ったデコラティブなパンケーキがやってきました。
店内の落とした照明とウッディな机、そこにおしゃれなパンケーキ。いかにもインスタ映えしそうな1シーンです。
せっかくなので、ナイフとフォークで豪快にいただきます。
一口食べて、予想を裏切られます。とっても甘いパンケーキかと思いきや、なんと、生地は塩ベース。
上にはカラメリゼしたカスタードクリームがしっかりと乗っているので、生地と合わせて食べると、甘塩っぱい味わいです。これは、サイズが大きくても飽きずに食べられそうです。
小さい瓶に添えられた真っ赤なソースは、ベリー系の酸っぱいソース。なかなか酸味が強いので、カスタード部分と一緒に食べるのが正解でした。
そして、後ろにそっと添えられているのは、ピスタチオのアイス。パンケーキといえばバニラアイスのイメージが強いので、オーダー時からとても楽しみにしていました。
さすが、ナッツの風味が強くパンチがあります。ただ、甘みがあるので、塩気のあるパンケーキやベリー系ソースとの相性もバッチリ。4枚重ねられたパンケーキの間には、バナナやクリームが挟まれており、一皿でいろいろなテイストの味が楽しめる面白いパンケーキでした。
ピスタチオの緑、ベリーの赤、ケーキに刺さったクリスマスの旗のピック。この3つがクリスマスのホリデー気分を加速させてくれました。再度来店して、他の定番パンケーキも試してみたくなります。
オオバコカフェで、内装は男前テイスト&ウッディなので、男性と一緒の時も気兼ねせず利用できそう。また、ランチやちょい飲みのシーンにも活躍しそうな守備範囲の広いカフェでした。
<カフェ情報>
YURT 神戸店
兵庫県神戸市中央区江戸町101 三共生興スカイビル1F
JR三ノ宮駅から徒歩約10分
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28027058/
カフェラ 大丸神戸店
百貨店のリッチな気分を味わいながらティータイムを過ごしたいなら、ココ!
このカフェは三宮駅よりも、お隣にある元町駅の方がアクセス良好。ただ三宮と元町は同じエリア内。ショッピングがてら元町の方に歩いた際にはぜひ行ってみて欲しいカフェです。
カフェラは、大丸百貨店の1階にあるオープンカフェ。店内は重厚感漂うクラシカルなインテリア、外のオープンカフェスペースはフランスやイタリアを思わせるようなヨーロピアンなおしゃれさがあります。
このカフェラは実はUCC系列らしいのですが、大丸神戸店のクラシカルな建物と居留地付近のオシャレさが相まって、他店舗とは一味も二味も違った特別な空間になっています。
ケーキセット(1250円)は、数種類のこだわりケーキと、コーヒー・紅茶・ラテなどの中からチョイスするセットです。今回はベーシックに、いちごのショートケーキとラテをオーダー。
ちなみに、ケーキは、神戸の有名パティスリー「ファクトリーsin」のものもいくつかラインナップされていました。
思ったよりも早く、ケーキとラテが運ばれてきました。
「よかったらラテの写真撮って楽しんでくださいね」
というスタッフさんの声掛けが、カフェタイムをより一層楽しくさせてくれます。
ケーキは見た目からしてふわふわ。オーソドックスなショートケーキに期待が高まります。
一口食べて、大満足。さすが高級なケーキセットなだけに、ケーキのクオリティがとても高いと感じます。
甘さ控えめの上品な生クリームが主役、上質のいちごと柔らかできめ細やかなスポンジが生クリームのおいしさを引き立てています。
次は、飲むのがもったいないカフェラテを思い切って一口。
絵が崩れてしまうのが惜しいのですが、丁寧に淹れられたラテを飲めば、思わず「もう一口!」と手を進めてしまうほどの飲みやすさがあります。フォームミルクがとてもきめ細やかで、ゆっくり飲んでも最後には泡が残ってしまうほどです。こちらもケーキと同じく上品な味わいで、少し優雅な気分になれました。
百貨店付設のカフェとあって、接客も丁寧。スタッフの視野も広く、気遣いもバッチリです。目上の方とのティータイムにも最適なお店といえるでしょう。
時間帯にもよるかもしれませんが、ここのカフェは、ゆったりとひとりで優雅に本を読みに訪れたい場所。季節の良い時期には、ぜひオープンスペースで心地の良い風を感じながら、美味しいケーキやコーヒーを味わってみてはいかがでしょうか。
<カフェ情報>
カフェラ 大丸神戸店
兵庫県神戸市中央区明石町40 大丸神戸店 1F
JR元町駅から徒歩2分
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28000279/
ケーニヒスクローネ くまポチ邸
三宮南側エリアで絶対外せないのが、こちらのくまポチ邸です。こちらも元町駅方面で、先ほどのカフェラと同じエリアにあります。
くまポチ邸は、神戸発祥のスイーツブランド「ケーニヒスクローネ」の直営カフェ。実はクローネは直営のホテルをただ一軒だけ所有しており、このカフェはホテル内施設にあります。
スイーツやパンが美味しいだけでなく、クローネのキャラクター「くまポチ」をメインコンセプトにした店内が可愛らしいと大人気です。くまポチくんのクッションやモチーフがいたるところに置かれています。
トイレの前には、こんな大きな特大くまポチくんも。撮影スポットとして人気です。
クリスマスシーズンなので、大きなツリーがありました。よく見るとここにもくまポチくんのモチーフが。
さて、今回は、アルテナパフェ(1080円)をオーダーしました。
オーダーは1階で行い、そのあと席まで運んでもらうスタイル。座席はオーダー前に確保しておきます。
ちなみに今回はパフェの中からチョイスしましたが、スイーツメニューで人気なのは、スイーツのプレート(1728円)。1500円越えの高級プレートですが、クローネのいろんなスイーツを少しずつ食べることができます。
また、コーヒー・紅茶・カフェラテはおかわり自由なので、お得感があります。女性同士のおしゃべりタイムにはもってこいですね。
しばらくすると、お待ちかねのパフェが運ばれてきました。
大ぶりのチョコケーキが豪快に乗ったパフェです。見応えも食べ応えもありそうです。
いちご、栗やナッツの入ったチョコケーキ、生クリーム、チョコ、チョコソース、チョコアイス、チョコクッキ、フルーツ缶…さすが洋菓子店のパフェとあって、素材がどれも美味しいです。
特に上に乗ったチョコケーキは、これだけでも満足の深い味わい。アクセントのナッツや栗が効いています。
大きなパフェなのにぺろっと平らげてしまったのは、決して甘すぎず、いろんな美味しい素材を一口ずつ組み合わせて食べられるからかもしれません。
店内はとても広く、いすや机のバリエーション豊か。ソファ席がメインで、ゆっくりできる工夫がされています。
神戸観光に来た友人にぜひともおすすめしたい、フォトジェニックで雰囲気のよいカフェです。ただし超人気店なので、タイミングを見計らって来店してみてくださいね。
<カフェ情報>
ケーニヒスクローネ くまポチ邸
兵庫県神戸市中央区三宮町2-3-10 ホテルケーニヒスクローネ神戸 1F・2F
JR三ノ宮駅から徒歩約5分
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28039480/
カフェ ケシパール
三宮で一番静かで落ち着いたカフェ。と言い切ってもよさそうな、心落ち着く時間と空間を提供してくれるカフェがあります。
三宮駅からラウンドワンの方角に歩き、さらに歩みを進めること2.3分。アパホテルの裏側に、小さな立て看板が見えてきます。
ビルの2階にあるケシパールは、もしかさると見逃してしまうかも。そんなひっそりとしたカフェでは、雑踏の中で驚くほど静かな空間が広がります。
静かに階段を上がり、静かにドアを開けます。
妙に緊張してしまいますが、店員さんの温かいお出迎えにホッとしました。
店内は暗く照明を極限まで落として、特別感を演出。席はテーブル席が数席と、窓際にカウンター席が数席分あります。今日はカウンター席でした。
写真撮影はお手元のみ、ということなので、食べたものを中心に。
ケシパールの一押しスイーツは、チーズケーキ。定番のチーズケーキと80種類のオリジナルチーズケーキの中から、常時数種類のケーキが「只今のチーズケーキ」として出されています。
今回は、一番ベーシックなザ・チーズケーキ(420円)をチョイス。飲み物は、黒糖きなこラテ(630円)。黒糖とコーヒーがどうマッチしているのかとても気になります。
さて、オーダーしてからゆったり外を眺めていると、可愛らしいお皿に乗ったケーキとドリンクが運ばれてきました。オリジナルの素朴なお皿と温かみのあるカップが良い雰囲気を醸しています。
「ラテが甘いので、ぜひ先にチーズケーキから食べてみてくださいね」と、店員さん。
小ぶりのケーキですが、見た目にもずっしり感が伝わります。フォークで一口頬張ると、チーズの濃厚な味とともに、ケーキの素朴さが感じられました。このチーズケーキには4種類のチーズを使用しているらしく、確かに飲み込むまでに小さな味の変化が感じられます。とっても小ぶりですが、このサイズでも十分に満足、また食べたくなる優しい味わいでした。
気になっていた黒糖きなこラテ。黒糖の持つ独特のクセがあるのかと思いきや、ちょっと和テイストの丸みを帯びた味がする飲みやすいラテでした。普通のラテとはまた違った味がクセになりそう。
店内はとっても穏やか。昼下がりの日光が優しく降り注ぎ、ついボッとしながらしばらく長居をしたくなります。
一度訪れた人がこぞって足繁く通うのは、間違いなくこの穏やかで優しい空間と、心落ち着く優しいスイーツたちのせいでしょう。他の人には秘密にしながら通いたい、そんなとっておきのカフェでした。
<カフェ情報>
カフェ ケシパール(CAFE KESHiPEARL)
兵庫県神戸市中央区御幸通6-1-25 ももの木三宮ビル 2F
JR三ノ宮駅から徒歩約4分
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28029699/