八王子駅周辺カフェ BEST5
八王子駅は、JRや京王線の停車駅で、新宿や横浜からのアクセスもよく都心のベッドタウンとして栄えています。学園都市とも言われ、八王子市内には20もの大学があり、11万人の学生達が勉学に励んでいます。周辺の自然環境も抜群で、ミシュランガイド三ツ星を誇る観光地、高尾山もあります。
そんな賑わいのある見どころ満載の八王子駅には、お洒落なカフェが沢山あります。
八王子駅周辺のカフェを5店巡り、ランク付けしていきます。
第一位 舶来茶屋 天正庵
八王子駅南口から3分程歩いて着いた先は、「 舶来茶屋 天正庵 」です。
外壁に格子が使われているので、ビルの一階にあるとはいえ、京都の町屋を思わせる雰囲気のある外観です。
店内は、広々としていて大正ロマンの時代を感じさせる、異空間が広がっています。
格子の隙間から差し込んでくる自然光も雰囲気をより一層盛り上げています。
濃い目の木の床材に、落ち着いた重厚感のあるテーブルと椅子がゆったりと配置されていて、スペースを贅沢に使っています。
どこか懐かしい味わいのある照明や、モザイクガラスの間接照明がアンティークな調度品をぼんやりと照らす様も風情があり、江戸川乱歩の小説の中の一コマにタイムスリップしているような妄想に陥ってしまいます。
こちらのカフェは、日本茶インストラクターから、ソムリエ、HBA認定シニアクラスバーテンダー、日本酒利き酒師、チーズコーディネーター、アロマテラピーアドバイザーといった数々の資格を取得している店主が経営しているカフェです。
また、店主は歴史好きで、日本に初めてヨーロッパから舶来品が入ってきた安土桃山時代の年号「天正」を使用してお店の名前を「天正庵」としたそうです。
お酒とお茶が共存できるカフェを作りたかったというだけあって、ドリンクメニューが豊富で、それぞれ、コーヒー、紅茶、緑茶、抹茶、煎茶、番茶、ノンアルコールビール、カクテル、ソフトドリンク、お酒、ワイン、ビールと、1ページごとにそれぞれの品目が並び、お酒だけでも70種類以上あり、ドリンクメニューだけでとっても分厚いファイルになっています。
コーヒーが飲みたかったので、コーヒーのメニューを見てみると、仮面ライダー 一号の「藤岡 珈琲」(珈琲通の藤岡弘さんが選び抜いた一品でペルー産の有機栽培の豆を使用している希少な珈琲)や、国産の幻の珈琲豆「沖縄産 珈琲」、ジャコウネコに食べさせた珈琲豆を採取する世界一の幻の珈琲「コピルアック」等、メニューを見るだけでも楽しめます。
その中からドリンクは、「徳川将軍珈琲」を選んでみました。
江戸幕府最後の将軍「徳川慶喜」が飲んでいた珈琲だそうです。幕府側についたフランス文化を学び、フランス料理や珈琲を嗜んだそうです。
北スマトラのマンデリンを使用したフレンチローストで仕上げた珈琲です。
歴史好きの人懐っこい店主が、待ってました!とばかりに、丁寧に説明しくださいました。
カフェメニューも南蛮カステラや、番茶のプリン、利き酒師の吟醸あんみつ等、「天正庵」ならではの創作スィーツメニューが並びます。
その中から、季節のパフェを選んでみました。
ジューシーな葡萄が沢山入った季節のパフェは、マスカルポーネチーズのクリームが入っていて、その中に濃厚なホワイトチョコレートが沢山紛れています。新鮮なアイスクリームと、まったりとしたマスカルポーネチーズにチョコレートの甘みが加わったにも関わらず、あっさりとさわやかな感触です。
葡萄の酸味と熟した甘さがよいインパクトになり、丁度良い頃合いの見事なパフェでした。珈琲はコーヒーカップではなく、徳川将軍の珈琲と銘打っているだけあって、お茶碗に注がれてきました。
和の器から見る褐色のお色目も、何とも言えない趣があるものです。
フランス文化を学ぼうとした慶喜の気分になって、少しぎこちなくお茶を嗜むように両手を添えて頂いてみました。
強烈な煙たさのような感じでもなく、特にかしこまったお味でもなく、安心感のある香りを楽しめました。
「結構なお点前でございました。」
天正庵は、ランチはもちろん、夜のフードメニューも創作料理等が並びおすすめです。
お酒も沖縄の泡盛や、お抹茶をビールで割ったもの等、店主こだわりのお酒も楽しめます。お一人でしっとりお茶を楽しんだり、デートにもよいです。
こんな素敵なカフェが家の近くにあったら、どんなに良いだろうとつくづく思ってしまいました。大人の隠れ屋的な素敵なカフェ、「 舶来茶屋 天正庵 」
知っていると一目置かれる事、間違いなしのカフェです。
<カフェ情報>
舶来茶屋 天正庵
東京都八王子市子安町1-29-1
JR八王子駅から徒歩5分
https://tabelog.com/tokyo/A1329/A132904/13122070/
第二位 カキノキテラス
JR八王子駅から15分程歩いて田町地区に向かいます。
ここ田町地区は、かつて60年にわたり八王子遊郭として一時代を築き、遊郭が立ち並んでいた通りです。
そんな遊郭跡にあった古民家を改造したカフェが「 カキノキテラス 」です。
人気店というだけあって、オープン前から行列ができていました。
お庭にはずっと昔からあったお店のシンボルの柿の木が、存在感をあらわしています。
お庭にはテラス席が18席もあります。
整えられた庭園を見ながら、オープンテラスで寛ぐのも気持ちよさそうです。
オープンテラスはペット同伴OKです。
田舎の祖母の家に来たような、懐かしい雰囲気の入口です。
予約されていた方が殆どで、何とかギリギリでカウンター風のお席に座ることができました。
古民家の木材や障子等の建具をそのまま残し、現代風の落ち着いたテーブルと椅子がマッチして、レトロでモダンな空間が広がっています。
全てが素敵すぎて、テンションが上がってしまいました。
お昼は、3日間かけて煮込んだ欧風カレーをメインにしていて、米沢豚のカツカレーや、贅沢牛肉のステーキカレー、12品目の旬の野菜カレーのセットが人気です。
カフェメニューも豊富で、手作り感満載のアップルパイやチーズケーキ、わらびもち等があり、メニューが写真付きでありがたいです。
今回は、ティラミスとエスプレッソを注文してみました。
ティラミスのマスカルポーネチーズが、ふわふわでとっても新鮮でクリーミィでした。
ティラミスのほのかな甘みで、背伸びして注文してしまった苦くて濃いエスプレッソと、丁度よくコクを楽しみながらいただけました。
大満足なティラミスでした。
天井が高く開放感があり、梁から吊提げられたアンティークな照明から琥珀色の灯りがもれ、丁度良い優しい空間を醸し出しています。
どこか懐かしいのにモダンで、ずっと長居したくなってしまいます。
とても癒されます。
あっという間に店内はテラス席まで満席になりました。
早目に並んで大正解でした。
客層も、ご年配の方もいましたし、常連さんらしく慣れた感じの40代から50代の女性客や、小さなお子様を連れた若いご夫婦等、20代から70代、老若男女様々な顔ぶれでした。満席で忙しい中、丁寧な接客で比較的若い層の店員さん達がてきぱきと業務をこなしていて、さすが人気店だけあるなって感心させられました。
お昼はセットランチに + 380円で通常の三分の二の大きさのスィーツが楽しめるようです。日中はカフェとして、夜は本格的なコース料理やお酒もいただけます。
ランチや夜のお食事をご希望でしたら、確実な方法として予約をしておくことをお勧めします。
今後リピート間違いなしのお勧めのカフェでした。
<カフェ情報>
カキノキテラス
東京都八王子市田町5-1
八王子駅から徒歩15分
https://tabelog.com/tokyo/A1329/A132904/13184834/
第三位 ボン・ムー
京王八王子駅から歩いて2分程の通りに面している赤いテントのカフェが「 ボン・ムー 」です。
「ボン・ムー」はベイキングパウダーを一切使わず、有機卵で作ったシフォンケーキを楽しめるカフェです。店内に入ると、ショーケースの中には30種類以上のシフォンケーキがずらりと並びます。
入口付近は、シフォンケーキの他にテイクアウト用の手作り焼き菓子が並び、ギフト用にも人気があるようです。
カフェスペースは、奥行きがあり、木の床や木の壁は、森の中の山小屋をイメージしたような雰囲気です。
壁側にはカウンター席が並び、お一人で寛いでいらっしゃる方が多かったです。
規則正しく並べられた木のぬくもりあるテーブルと椅子が、どことなく優しく迎え入れてくれているようで、卵の甘い香りが漂う店内は、メルヘンの世界にいざなっているようです。
こう言っては失礼かもしれませんが、優しくメニューを説明してくれた店主は、キャラクター的にも森のくまさん風で温かみのある接客にお客様達からも人気があるようでした。数あるシフォンケーキの中から選んだのは、クランベリーヨーグルトのボン・ムープレートです。
フリードリンク付きで1000円(税抜)です。
美しく彩られたプレートのクランベリーヨーグルトは、ほのかなヨーグルトの酸味がきいた甘さ控えめなさわやかなシフォンケーキです。
卵黄の香り高く、しっとりしていて、ふわふわなのに弾力もある上品なお味です。
甘さも控えめで、2.~3個位はペロッといただけてしまいそうな軽さです。
プレートには、バナナ、キーウィ、桃、マスカット、メロンがのっていて、どれも新鮮で甘くて美味しかったです。キャラメルゼプリンは卵の風味がきいていて濃厚なお味でした。
生クリームもミルクが濃く全体的にバランスのとれた満足いくプレートでした。
フリードリンクは、ホットの珈琲と紅茶、アイスは、珈琲、紅茶、ウーロン茶、オレンジジュースがありました。
シフォンケーキとフリードリンクのセットだと、700円(税抜)で楽しめます。
珈琲一杯分に近いお値段なので、良心的ですね。
店内は、若い女性や中年風の女性達がお話に花を咲かせていました。
私がいる間にも、ひっきりなしにシフォンケーキを買いに来るお客様がいらしていました。
近所の常連さんや、埼玉から来たと行って沢山買って行かれた方もいました。
私もボンムーのシフォンケーキのお味のすっかりファンになり、テイクアウトしました。
あすきと抹茶とチーズと、ストロベリーミルク、そして今日頂いたクランベリーヨーグルトです。種類が豊富で迷ったのですが、「西京みそ」なるシフォンケーキもありましたよ。
今の季節のフルーツシフォンケーキは、パッションフルーツだそうです。
有精卵の卵白だけで膨らませたシフォンケーキは、どれも全て250円(税抜)です。
シフォンケーキ好きが絶賛するカフェ「ボン・ムー」は、温かみのある優しいカフェです。
<カフェ情報>
Bon・mu(ボン・ムー)
東京都八王子市明神町2-26-13
京王八王子駅から徒歩2分
第四位 カフェリン
八王子駅北口から歩いて10分、みずき通りにあるのは、「 カフェリン 」です。
コンクリート打ちっ放しの外壁に、木材を使ったお洒落な看板が矢印です。
店内はあまり広くはありませんが、テーブル席がゆったり配置されていて天井も高く感じます。
白い壁に濃い木目の床材がシックで、落ち着ける内装です。
店内には作家さんが作った手作りのくまのぬいぐるみが沢山飾られていて、ほっこりさせてくれます。
可愛らしい雑貨も配され、まるでギャラリーのようです。
それもそのはず、「カフェリン」は、店主が選んできた創作作家さんの作品を展示している場でもあるのです。店内に飾られたアートな作品を見ているだけでも飽きません。
店内で販売もしています。
また、定期的にぬいぐるみの教室やカリグラフィの教室なども行われています。
そんなカフェリンでは、注文を聞いてから豆を挽きじっくりと時間をかけて淹れてくれる珈琲や、自家製のチーズケーキが楽しめます。またそれらの器も全て自家製というところが、徹底したこだわりです。
基本スィーツは、プレーンのチーズケーキと、フローズンチーズケーキと、ザクロのチーズケーキの三種類なのですが、他に「くまさんのスィーツグラノーラ」なるものがあるとのことで、名前に惹かれて注文してみました。ドリンクは、ざくろとオレンジのハーブティを注文してみました。
くまさんのクッキーがチョコンとのったスィーツは、とっても癒される見た目です。
何だか頂くのが忍びないのですが、容赦なく、くまさんクッキーをガブリ!
香ばしくてサブレのようなサクサクした美味しいクッキーです。
中には、くまさんの形のコーヒーと黒糖のゼリーが一つづつ入っています。
グミのような食感の苦みの効いた大人のお味です。
グラノーラと杏子とアイスも全て手作りです。
見た目は可愛らしいのですが、大人のお味の大人の為のくまさんのパフェでした。
ざくろとオレンジのハーブティは、とっても大き目のカップに入っていて、飲み応えのある量です。甘酸っぱいざくろと柑橘系の香り豊かなさわやかなハーブティでした。
こちらのカフェでは、プレートランチも人気があるようです。
体に良さそうなこだわりの食材を使った手作りの美味しい創作料理が楽しめ、人気があるようです。
女性が喜びそうなメニューです。
やさしさ溢れる女性二人できりもりしているカフェです。
一人でも入り易く、ゆっくりまったりしたい方におすすめのほっこりカフェです。
<カフェ情報>
カフェリン (cafe rin)
東京都八王子市本町11-13 トーシン八王子本町1F
JR八王子駅 北口 歩 10分
https://tabelog.com/tokyo/A1329/A132904/13129914/
第五位 ジースリーキッチン
京王八王子駅徒歩2分程の通り沿いにあるのは、「 ジースリーキッチン 」です。
マンションの1階にあり、お隣は八王子明神町郵便局です。
赤いテントが目印です。
店内は奥行きがあり、ベージュの壁に重厚感のある黒い椅子と木のテーブルが規則正しく配列されている整った統一感のある、落ち着いた大人のカフェレストランといった雰囲気です。
よりゆっくり寛ぎたい人には、ソファ席もあります。
座席も広々としているので、お子様連れのお客様でも安心できます。
お食事メニューも豊富で、午後2時を廻っていましたが、ランチを楽しんでいるお客様もいらっしゃいました。
男性の店主らしき方がお一人で切り盛りしていらっしゃいました。
本格的なイタリアンが、リーズナブルな価格で味わえて評価も高いようです。
カフェメニューは、アップルパイや、安納芋のモンブランやシャーベット等手作りのスィーツがドリンクとセットで1000円(税抜)でいただけます。
迷った挙句、紅茶とダークチェリーのシブーストのセットを選んでみました。
ダークチェリーのシブーストは、いつもいただくシブーストと違って、ダークチェリーとアイスクリームが挟まれているひんやりと冷やされたシブーストでした。
甘さ控えめな上品なお味で、冷たいのにメレンゲのとろける食感が強くキャラメリゼされた部分も香ばしく、とっても美味しい冷たいシブーストでした。このような状態でいただくのは自宅では無理ですね。
来た甲斐のある一品です。
ティポットで出された紅茶も風味があります。
「ジースリーキッチン」は、お料理からデザートまで、女子会にはもってこいのカフェです。次回は、お料理もゆっくり堪能してみたいと思います。
<カフェ情報>
ジースリーキッチン (Gi‐3kitchen)
東京都八王子市明神町4-2-2 秀和第2八王子レジデンス 1F
京王八王子駅より徒歩2分
https://tabelog.com/tokyo/A1329/A132904/13141647/
八王子のカフェは、どのお店も素敵すぎて、今回は大接戦でした。
近場の方は言うまでもありませんが、遠方の方も少し遠出して是非、八王子の魅力に触れてみてください。