下北沢駅周辺にあるスイーツがおいしいカフェ5つ
小田急線と井の頭線が交差し、現在小田急線地下化の大規模な開発工事が行われている下北沢は、演劇、ファッション、音楽と様々なカルチャーが広がる街です。
そんな文化的な空気を放つ下北沢には、個性的なお店が沢山あります。古着屋さんや可愛い雑貨屋さん、そして何よりお洒落なカフェも沢山あって、所々に点在しています。
カフェを巡りながらお買い物と、ゆったり、まったり過ごすのも下北沢の楽しみ方です。
ここでは、下北沢駅周辺にあるスイーツがおいしいカフェを5つ紹介したいと思います。
モワ カフェ
下北沢駅南口商店街から路地に入ると、そこはすぐに住宅街です。
表通りの喧騒と打って変わった静かな街並みが広がります。
そんな住宅街の中に佇む古いお宅。まるでおばあちゃんの家に遊びに来たような錯覚に陥る佇まい。ブロック塀には以前住んでいたであろう住人の表札まであり、さりげなく掲げられた黒い看板も見逃してしまうほどに周囲と同化した古民家カフェ『モワ カフェ』 がそこにあります。
『おばあちゃん、ただ今って』思わず靴を脱いでしまう昭和感たっぷりの玄関から入り、ぎしぎしと音が出る板の間の階段を2階へ上ります。
2階には広々としたダイニングがあります。築50年という日本家屋を生かした高い天井には、入り組んだ木の梁をめぐらせ、温かみと生活感が伝わるどこか懐かしい温もりを感じさせてくれるカフェスペースが広がっているのです。
私が注文したのは、バナナとクルミのキャラメルタルトとダージリンティです。
熟したバナナの素材を生かしたやさしいお味、クルミがごろごろと入っていて、食感もいいです。全体的に甘さ控えめ手作り感満載のタルトです。
「おばあちゃん、もう1つ。」って思わずおねだりしちゃいそうになります。ダージリンティの苦みもタルトとマッチして丁度良い組合わせだったと、思わずにやけてしまいました。
店内には男性1人のお客様もチラホラ見受けられます。みんなここの空間にきたら、男女問わず妙に落ち着いてしまうのではないでしょうか。リピーターが多いのもわかる気がします。実家に遊びに来る孫達がどんどん増えていくのでしょうね。
「ありがとうございました。」と笑顔で見送ってくれる店員さんに、「おばあちゃん、又来るね。」と思わず言ってしまいそうになりました。名残惜しく玄関を出ました。
<カフェ情報>
モワ カフェ
東京都世田谷区北沢2-21-26
下北沢駅から徒歩ですぐ
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13007082/
トロワシャンブル
お店も目まぐるしく変わっていく下北沢の街並みですが、そんな風景をずっとずっと前から見続けてきた、南口の老舗カフェは、『トロワシャンブル』 です。
下北沢南口のカフェといったら絶対に外せないカフェです。
今ではあまり使われなくなりつつある、「喫茶店」という響きの方が似合うかもしれません。
薄暗い店内は、コーヒー豆の燻された香がしみ込んでいて、うっすらと茶色く染まったかのように見える壁は、歴史を感じさせてくれます。ここには、まさしく大人の空間がひろがっているのです。カウンターとテーブル席、個室風に仕切られた席があり、カウンターの中には、年代物の陶器が並んでいます。
こだわりを持った寡黙なマスターと気さくな笑顔のご婦人が切り盛りしている古き良き時代を感じさせるカフェです。個人経営のカフェはどんどん街から姿を消していっている中で、こういった昭和レトロな喫茶店と呼べるカフェはとても貴重です。
お客様の話し声の小さなざわめきと、小音量で流れるジャスのメロディも素敵な演出となって店内を盛り上げます。私が頼んだのは、焼チーズケーキとブレンドのセットです。
「ブレンドは苦みがあるのがよいですか?ないのがよいですか?」と、聞かれました。私は苦味のない方を注文してみました。
朱色のジノリのコーヒーカップと同じくジノリの白いお皿にでてきたチーズケーキ。
これは、甘さをうんと抑えた大人のお味のチーズケーキです。ブレンドコーヒーは酸味があり香もまろやかで濃厚なチーズとの相性はピッタリでした。ここ何年かぶりの大満足。うなずけるコーヒーに出会いました。
こんなに満足して、チーズケーキとブレンドのセット価格が850円です。なんて良心的なのでしょう。価格もレトロですよね。
店内はとても混んでいて若い女性も多く、人気のパンケーキ店や明るいお店も良いですが、こういったカフェも流行に一周りした若い女性達に受けているようです。
ほのかな明かりの間接照明の下で、
読書を楽しむのもよし、お好みのコーヒーをじっくり味わうのもよし、お友達としっとりお話しするのもよし、行きつけのカフェとしてお勧めします。
但し店内は喫煙OKなので、たばこの煙モクモクの場合もあります。それも演出の1つだと思ってレトロ感と本格的なコーヒーを楽しみたい方にお勧めのカフェです。
<カフェ情報>
トロワシャンブル
東京都世田谷区代沢5-36-14 湯浅ビル 2F
小田急線・井の頭線「下北沢」駅 南口から徒歩5分
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13013091/
トロコーヒー&ベーカリー
下北沢駅から住宅街を代田方面にテクテク歩いていくと2階建てのお洒落な一軒の洋館があります。
こちらが、『トロコーヒー&ベーカリー』です。
なんだかリゾート地に佇むペンションのようで、1階にはパンを焼く工房があり、テイクアウトのお店も入り、お庭にはお洒落なテラス席もあります。
レトロなちょっと怖い急な螺旋階段を上って、2階のカフェスペースへいきます。
カフェスペースは、天井が高く開放感があります。
ユーズドのソファや家具がとてもお洒落に配置され、窓から見える風に揺れる大木の緑が、都会にいるのを忘れさせてくれます。
人気店なので、店内は満席で笑顔の素敵な、感じの良いイケメン君に隅っこの小さい席に通されました。ビストロメニューも充実しているので、ランチや夕食時は予約をしなければ入店できない場合もあります。廊下奥に個室もあるようです。
私が注文したのは、トトロのシュークリームと、カモミールティ
ジブリ公認シュークリームというだけあってとても人気なのです。もちろん、テイクアウトもできます。
外側は、普通のシュークリームよりも、がちがちでしっかりしています。これもトトロを保つための工夫でしょうね。可愛くて食べるのに躊躇しちゃいますが、そこは心を鬼にして・・・。添えられたフォークだけではサクッと切れないかもしれません。ナイフが欲しい所だったけれど、さすがにトトロのお顔をナイフで真っ二つにはできないですよね。
中はトローリ、カスタードクリームとホイップクリームがたっぷりはいっています。外側がしっかりしているので思わず半分にしたトトロをお下品にも、手でぱくついてしまいました。
シュークリームってどうしてあっという間になくなってしまうのでしょう。美味しくいただいた、本の一瞬の至福の時でした。
トトロのシュークリーム、カスタード&ホイップクリームのお値段は店内だと440円。
テイクアウトだと400円です。シュークリームの割には。お高めですが、トトロですので許しましょう。
あっという間にお腹の中に消えて行ってしまったトトロ。後に残されたカモミールティを飲みながら、ゆっくり配分を考えなかった自分に反省したいと思います。
入店している間にも店内は入れ代わり立ち代わりで相変わらずの満席です。それなのに慌ただしくなく落ち着けるのが不思議です。お店のゆったりした雰囲気もあるのでしょうが、店員さんが、さりがなく、てきぱきと仕事をこなしているからでしょうね。
さすが人気店だけあります。
お料理の方も美味しいですし、焼き立てのパンも美味です。色々な楽しみ方ができる、
「トロコーヒー&ベーカリー」下北沢のお勧めカフェです。
<カフェ情報>
トロコーヒー&ベーカリー
東京都世田谷区代田5-3-1
小田急線世田谷代田駅から徒歩約5分
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131812/13118819/
カフェドパルファン
下北沢南口のカフェの、名店が 『トロワシャンブル』 なら、北口の名店はここ
『カフェドパルファン』 です。
このお店はずっと昔、一軒家カフェでした。それはそれで雰囲気があり、とても好きでした。その後3階建てのビルに建て替わり、その2階にお店を構えた時は、雰囲気が変わってしまい、残念でたまりませんでした。
しかし、その後も時は過ぎ、今ではすっかり下北沢で押さえておきたいカフェの1つとして君臨し続けているお気に入りのカフェなのです。
「カフェドパルファン」がある通りは、カフェの激戦区でもあります。ここ最近にできた行列ができるパンケーキ屋さんをはじめ、可愛いパフェがうりのカフェや、昔ながらのカフェ等、右も左もカフェだらけ。
そんな中で長い年月店を構え、変わらぬサービスを続けているカフェが、「カフェドパルファン」なのです。
感じの良い女性店員さんが「満席でここの席しか空いていません。」と、申し訳なさそうに入り口横の仕切られた個室風スペースに通してくれました。
逆に1人なのに個室で申し訳ない気持ちでしたが、落ち着けるその空間に腰を下ろしました。店内はレトロな大人の空間が広がっていて、奥の窓側にカウンター席があり、仕切られた個室風のお席とオープン席があります。
店内は、とっても静かなのに満席でした。ここはいつも静かです。あまり大声で人目もはばからずにおしゃべりするような人は来ないようです。
「カフェドパルファン」は、どちらかというと紅茶派で、コーヒーの匂いが苦手で飲めなかった私を、コーヒーの奥深さに目覚めさせてくれたお店でもあります。
最初に「カフェドパルファン」で思い切って飲んでみたカフェオレがとっても美味しくて、それから徐々にコーヒーが飲めるようになっていったのです。
なので、ここで注文する飲物は、いつもカフェオレです。
そのお供は、サンマルク
サンマルクはトロットしたクリームとチョコレートとキャラメリゼの組み合わせがしっかりしていて、甘さも程よくカフェオレにはもってこいのスィーツです。
カフェオレは昔と変わらないやさしい懐かしいお味。
ここの空間でいつも読書を楽しませてもらっていたあの頃を思い出させてくれます。
忘れかけていたときめきや、喜び、焦がれていた思い等が壁やレトロな調度品にしみついているようなノスタルジックな気分に浸れるお店です。
下北沢の老舗カフェとして、外せないカフェの1つです。
但し、喫煙も可なので、煙草のにおいが気になる方は、土日の禁煙日をおすすめします。
<カフェ情報>
カフェドパルファン
東京都世田谷区北沢2-29-3 メゾン・ド・パルファン 2F
下北沢駅西口徒歩3分
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13009448/
カフェティント
「カフェドパルファン」からすぐ近く、通りから、ビルのアプローチを進んだ建物1階の奥に、森の中の小さな隠れ屋をコンセプトにしたカフェ 『カフェ ティント』 があります。
店内はこじんまりとしていて、白い壁に緑があしらわれ、シャンデリアも小鳥がとまっているかのような可愛い装飾です。
夕方4時を過ぎている時間でしたが、店内は混み合っていて30分から40分程の時間がかかるとのことだったので、携帯電話番号を教えて電話をかけてもらうことにして、その間近くをぶらぶらとしながら時間をつぶすことにしました。
やはり、女子に人気のお店だけあって、平日のアイドルタイムとはいえ簡単には入店できないようです。
程なくして電話がなり 「カフェ ティント」 へ。
フードメニューも充実していて、オムライスや、ドリアやプレートランチ等これもまた見た目もキュートで凝ったお料理が写真付きで沢山出ていました。
私が注文したのは、「こねことストロベリーのスィーツセット」セットのドリンクは、アイスストロベリーティにしました。
ノックアウトされそうになる位の可愛い見た目。
猫好きには、たまりません。
アイスストロベリーティにはなんと、練乳付きの苺づくしでございます。
子猫ちゃんのマカロン、これもまた、食べてしまうのは気が引けますが、ここはパクっといきましょう。
マカロンは自家製だそうで、外はカリッとしていますが中はしっとりしていて期待を裏切るようなことはありませんでした。肉球のクッキーもさくっとしていて美味でした。
マカロンの下は生クリーム、その下は、シリアルでした。この場合、シリアルはちょっとがっかり。私的意見ですが、どちらかというとスポンジ系の方が好みです。生クリームも甘すぎてフレッシュさをあまり感じませんでした。う~んがっかり…。
ストロベリーティーはストロベリーのフレーバーが広がって飲みやすかったです。店内はお客様が出てもすぐに埋まってしまいます。可愛いリボンをつけた女子やプリント柄のブラウスがお洒落な女子等、服装もこのお店に似合った女子で一杯でした。
みんなキャーキャー言いながら出てくるキュートなスィーツやお料理に感動しまくっていました。懲りずに次回は、おすすめの創作料理を食べてみたいなって思っています。
<カフェ情報>
カフェティント
東京都世田谷区北沢2-27-10 D号室
京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」から徒歩2分
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13159554/
その時の周りの状況、自分の状態、様々な要因が絡んでくるとは思いますが今回5件の下北沢のカフェを巡りトータル的にランキングするとこうなりました。
1位 モワ カフェ
2位 トロコーヒー&ベーカリー
3位 カフェ トロワシャンブル
4位 カフェドパルファン
5位 カフェ ティント
2位から4位までの差はあまりありません。
どのお店も私にとってはなくなってほしくない貴重なカフェです。
今後も独自の製法や、看板を守り続けて、味を楽しむ場、くつろげる憩いの場、癒しの場、そんな空間を提供していただきたいと思います。