【福岡】太宰府駅・太宰府天満宮周辺のカフェ4選
福岡県を代表する観光地「太宰府天満宮」。今回は太宰府エリアで梅が枝餅やその他おいしいスイーツが楽しめるカフェを4つおすすめしちゃいます!太宰府天満宮の観光と一緒に立ち寄ってみてくださいね!
1.「梅が枝餅」をゆっくり味わえるカフェ2選
「太宰府天満宮」といえば、切っても切れないグルメ。それは、粒あんを薄い餅でくるみ、鉄板で表面を軽く焼き上げた名物「梅が枝餅」。
太宰府天満宮にまつられている菅原道真公にちなんで梅の模様が刻印されているので梅が枝餅と呼ばれています。福岡空港をはじめとした土産物屋さんで販売されるほどメジャーな梅が枝餅ですが、焼き立てのものは大宰府でしか販売されておらず、福岡に来たらぜひ味わいたい一品です。
太宰府天満宮を訪れると、様々な梅が枝餅のお店が並んでいます。その数は35店もあるのだとか(2017年6月現在)。
粒あんの入った焼き餅というシンプルな構造ながら、お店によって味や食感に少しずつ違いがあり、それぞれのお店にファンがついているほどです。皮や餡の風味や食感の好みは別れるかもしれませんが、基本的にどこも美味しいです。ちなみに、値段は統一されておりひとつ120円というお手頃価格も魅力(筆者が初めて食べた時は80円でしたが……)
どのお店も1個から販売してくれて、参道を歩きながら食べるのも楽しいですが、ここでは店内でゆっくりくつろげるお店を2つご紹介いたしますね。
(1)松屋 茶房「維新の庵」(いしんのいおり)
太宰府駅を降りて参道に入ると、すぐ右手、2軒目にある梅が枝餅のお店「松屋」さんが営むカフェがこちらの「維新の庵」です。
その名の通り、かつては薩摩藩の定宿として維新の志士たちが立ち寄ったとされる松屋。
入口からはわかりませんが、実は中には広い庭園が広がっており、季節の花に加えて秋には紅葉も楽しめるようになっています。
奥に進むと、参道の賑わいから離れて静けさに浸れます。
また、クラシックが流れる店内には、生花があちこちに飾られた優雅な雰囲気。
西郷隆盛(吉之助)をはじめとした維新の志士たちの書も残されており、歴史ファンにはたまらないお店です。
梅が枝餅は店内だけでなくお庭でいただくことも出来ます。
本日はお庭の新緑に囲まれながらいただきました。抹茶とのセットには、手作りの梅干しと庭園で咲く季節のお花が添えられて情緒ある雰囲気。
梅ヶ枝餅は外側を軽くパリッと焼き上げており、お餅のモチモチ具合の食感をほどよく味わうことができます。中の餡は甘すぎず優しい味付けで何個も食べられそう。やはり皮が美味しいんですよねー。梅ヶ枝餅は!
抹茶のお椀も季節の花があしらってあり、今日は菖蒲でした!餡季節ごとに器を変えているところも女子ゴコロをくすぐります。餅と抹茶、合わないわけがありません。この組み合わせは鉄板です。手作り梅干しの酸味と甘みをつまみながら食べるのがたまりません。
毎日のお手入れを欠かさないという庭園には季節の花が活けられ、訪れたころには紫陽花が見ごろでした。
和風庭園でありながらヨーロッパ風の彫刻が置いてあるなど、明治維新前後の西洋化の流れを感じさせます。
こちらの建物は江戸時代のものとのことです。このお庭で維新の志士たちが倒幕について熱く語ったりしたのでしょうか……
季節ごとに違う顔を見せる素敵なお庭。紅葉のシーズンにもまた訪れたくなりました。
☆松屋 茶房「維新の庵」
福岡県太宰府市宰府2-6-12
太宰府駅から徒歩数分
食べログ:https://tabelog.com/fukuoka/A4003/A400301/40007055/
(2)お石茶屋
太宰府天満宮の本殿を抜けて、梅園の先にある母子像や天開稲荷社に向かう途中には、実はいくつもの梅が枝餅とお食事処があります。
せっかく太宰府まで来たのだから、隅々まで味合わないともったいない!ということで、今回紹介する「お石茶屋」さんは駅から一番遠い、本堂から一番先にあるお茶屋さんです。
なんでも、明治・大正にかけての時代に、“筑前三美人”に数えられた「お石さん」という美しい方が始めたことで名付けられたとか。
そもそも福岡は“博多美人”で有名なのに、さらにそのトップクラスとはどんな方だったのか気になりますね。
お茶のメニューはこちら。
さて、今回は梅ヶ枝餅と梅昆布茶のセットをチョイスしました。やはり、大宰府は「梅」がポイントなのでしょうか。
お石茶屋さんの梅ヶ枝餅は外側の皮の量が多めです。注文を受けてから焼いてくれますが、おそらく金型からはみ出た皮がパリパリで、中はもちもち。
松屋の生地に似ていますが、皮が心持ち甘めで量が(丸の外の部分があるので)多いところがポイントです。
梅ヶ枝餅の皮は独特なので、ここのお餅のファンで来るという方がいるのもうなずけます。
梅昆布茶の味が梅ヶ枝餅の甘さを引き立てる良いアクセントになっていますが、普通のお茶もセットになっているので、得した気分になりました~
梅が枝餅は店内でも食べられますが、ここでは緋もうせんを引いた外の席の日陰でのんびりと休憩するのがいい感じです。
天気が良い日にはぜひ外でお茶してみてくださいね!
ちなみに、大宰府で知る人ぞ知る天開稲荷社(てんかいいなりしゃ)は京都の伏見稲荷から分祀した福岡随一のパワースポット。急な階段の上にあるので、ここで英気を養って出発されるといい感じですよ。
☆お石茶屋
福岡県太宰府市宰府4-7-43
西鉄太宰府駅から徒歩12分
太宰府駅から676m
食べログ:https://tabelog.com/fukuoka/A4003/A400301/40003617/
2.実は大宰府は美味しいコーヒーが飲める場所!コーヒーの美味しいカフェ2選
地元の人はみな「太宰府=梅が枝餅」と思ってしまいがちなのですが、実は大宰府はコーヒーのレベルの高い街。
有名建築家が手掛けた、参道に建つスターバックス太宰府天満宮店も有名ではありますが、手ずから手掛けた自家焙煎の香り高いコーヒーを、歴史が息づく街大宰府でいただくというのもカフェ好きにはたまらないシチュエーション。今回はお店の佇まいにも注目したいカフェを2軒ご紹介します。
(3)風見鶏
参道を入ってすぐ左手にある江戸後期に建てられた築140年の建物を利用した喫茶店です。かつては旅籠(はたご)だったという素敵な建物の前では数々の外国人観光客の方が記念撮影をしているのですぐわかると思います。
入ってみると、入口左手が禁煙席で、奥が喫煙席です。完全禁煙でないのが残念ですが、喫茶店というのはそもそも喫煙とお茶ですからね…と自分を納得させつつ禁煙席へ。
店内のアンティークなたたずまいが素敵で、ついカメラを向けたくなりますが、写真撮影は自席についてから見える範囲のみ可だそうです。お気をつけください。
ウェイトレスの方は大正ロマンあふれるメイドスタイル(名作少女漫画「はいからさんが通る」を彷彿とさせます……!)で、店内にはオルゴールの音楽が流れています。
私のついた席からはちょうどチャイナ(陶器)コレクションが飾られた大きなキャビネット(実はシノワ風を模したフランス製)と、とても立派なアンティークオルゴールが見えました。
キャビネットの中に飾ってある陶器をじっくり拝見しました(写真撮影はできず)。当機は古くて銘が消えているようなものもあって判別できないものあるそうですが、カールトンウェア、セーブルなどが主なコレクションだとか。うーん、すばらしい。
さて、肝心のコーヒーですが、こちらがメニュー。ネルドリップで淹れる自家焙煎珈琲
ブレンドは中煎りと深煎りのストロングブレンドがあるそうですが、どうしようかな…と思いつつ、まずは普通のブレンドをオーダー。
ケーキなどのスイーツもあります。
コーヒーが来ました。こちらのカップはウェッジウッドだそう。
中煎りでも結構苦味があります。酸味は。これで何をブレンドしているかというところまで当てられればかなりの通ですが、さすがにそこまでの通ではありませんでした。酸味が苦手で苦いコーヒーが好きな方や、大正ロマンが大好きな方はとってもおススメの喫茶店です。
この後にご紹介する「珈琲蘭館」の方に先に行ってしまったので、サンドイッチの食べ比べができずに無念でした。ここも焼き立ての卵焼きにキュウリを挟んだ卵サンドが名物とのことなので、行かれた方はぜひ。
☆風見鶏
福岡県太宰府市宰府3-1-23
西鉄太宰府駅、太宰府駅から徒歩数分
食べログ:https://tabelog.com/fukuoka/A4003/A400301/40004792/
※食べログの開店時間は9時からですが、10時から開店なので気をつけてくださいね!
(4)蘭館
さて、最後は太宰府駅から少し離れ、隣の五条駅方面に少し歩いた場所にある「蘭館」です。
「SCAJカップテイスターズ選手権2010」でなんと優勝された経験のある、名バリスタ、コーヒー鑑定士の田原氏が腕を振るうお店として地元では有名な人気店です。
線路沿いの大通りを10分弱歩き、梅小路交差点(やはり地名も「梅」なのですね)の信号を渡った左側にあるカフェです。
店内はレトロな風情。カフェというより、喫茶室って感じで素敵です。1978年の開店当時から壁紙の張替え以外はしておらず、当時の雰囲気をそのまま伝えるぬくもりのあるインテリア。
コーヒー豆の保存瓶のラベルも可愛いですね。
評判のお店ということもあり、平日午前でも席は8割がた埋まっていました!ランチタイムでもないのにびっくりです。
メニュー。うーん、迷います。
好みを伝えたらスペシャリティコーヒーからもセレクトしてくれるそうです。
人気のオレンジケーキとエッグサンド、そしてコーヒーは通りの名前を冠した“梅小路ブレンド”を注文。ブラジルベースで酸味が少ないというのが個人的なポイントです。
カップにもこだわりがあり、世界の有名陶磁器を使うとのこと。私のカップはヘレンドでした。希望があれば選べるので、ぜひ伝えてみては。
「梅小路ブレンド」は浅めの焙煎とありましたが、確かにスッキリとして飲みやすいです。私は浅煎りの方が好みなのかもしれません…アメリカンに近い感じ。もちろん美味しいアメリカンなのですが。コーヒー!という感じを味わいたい方は、が好き!もっとすこし深めに焙煎されたものを頼んでもいいかもしれません。
「蘭館」名物のタマゴサンドです!
ほのかに甘めの卵焼きとからしマヨネーズ、そしてケチャップが絶妙な組み合わせです!これは美味しい。暖かい作りたての卵焼きで食べやすいです。朝食代わりにしては量が多かったのですが、完食。
デザートはオレンジケーキです。
メニューに「ちょっと一口」とあるだけあって、負担にならない大きさです。
シロップ?がスポンジまでしっかり染みており、スポンジ内に仕込まれたオレンジピールが程よいアクセントを醸し出しています。
上にはスライスアーモンドをかけ、表面が砂糖でコーティングされていてとっても甘い!のですが、オレンジの酸味が相まってするすると入ります。
「蘭館」では喫茶だけでなく、世界のスペシャリティコーヒーを販売しており、コーヒー豆だけでも買うことができます。私が滞在中も何人もお客様が豆を買いに来られていました。また、通販もしており HPで購入可能です。
太宰府駅からちょっと歩きますが、ぜひ訪れてほしい喫茶店です。
☆蘭館
福岡県太宰府市五条1-15-10
西鉄太宰府駅、太宰府駅から徒歩数分
食べログ:https://tabelog.com/fukuoka/A4003/A400301/40007058/
HP: http://rankan.jp/
歴史の街、大宰府には他にも素敵なお茶屋さんや喫茶店などのカフェがあります。ぜひ訪れてお気に入りのお店を見つけてくださいね!
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